追悼展示会 アニメーター・逢坂浩司展
昨年9月24日、享年45歳の若さで早世したスター・アニメーター、逢坂浩司氏の追悼展示会を開催します。
逢坂浩司氏は嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大学)在学中からアニメの世界に入り、1990年代にはその優れた作画センスと、持ち前の面倒見の良さからくる卓抜した現場統率力でTVアニメ「機動戦士ガンダムシリーズ」など人気作品を支えました。日本アニメの発展の歴史とともに生き、製作現場からの叩き上げでアニメ界の一翼を担う存在となった同氏の突然の死は、多くのファンやアニメ関係者に衝撃を与え、早すぎる死を悼む声があふれました。
本展示は、同氏が率いてきたアニメスタジオ「ボンズ」の企画のもと、多くのアニメ関係者のご協力により、同氏の作品を一堂に集め、氏の軌跡をふりかえるものです。既に東京の「杉並アニメーションミュージアム」と「東京アニメセンター」で開催され、訪れた数多くのファンが会場に設置されたメッセージボードに寄せ書きをし、逢坂氏にお別れを告げました。関西では当館のみの展示となりますが、大阪に生まれ、京都で学生時代を過ごした同氏の歩みをこの地でふりかえることは、とても意義深いことと考えます。
日本アニメの輝かしい歴史の中に、一人のアニメーターの情熱が刻み込んだ確かな足跡を、貴重な原資料を通じてご体感ください。
開催期間
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2008年2月9日(土) ~ 3月9日(日) 午前10時~午後6時(入館は5時30分まで) 毎週水曜日休館
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会 場
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京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー4
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内 容
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- アニメ原画・キャラクター設定画展示(180点以上)
「機巧奇傳(からくりきでん)ヒヲウ戦記」「機動戦士Vガンダム」など逢坂氏が関わった作品の「原画」や「キャラクターデザイン画」など
- 作品年表コーナー
逢坂氏の業績を年代順にたどる詳細な作品年表の展示
- 追悼コーナー
ご来館のファンの皆様のために、逢坂氏へのメッセージボードを設置
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入場料
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無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
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企画
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株式会社ボンズ
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協力
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杉並アニメーションミュージアム、東京アニメセンター
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逢坂浩司氏プロフィール
1963年大阪府生まれ。嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大学)在学中に、日本アニメ界の重鎮・谷口守泰氏のスタジオ「アニメアール」にアニメーターとして参加。「装甲騎兵ボトムズ」などを手がけた後、1991年サンライズに移り、作画監督として活躍。「機動戦士Vガンダム」など多数の人気作品で健筆をふるう。1998年、アニメスタジオ「ボンズ」の立ち上げに参画し、取締役を務める。ボンズでは「鋼の錬金術師」など多数の人気作品に携わるが、ボンズとしての第1作「機巧奇傳ヒヲウ戦記」にはとりわけ思い入れが強い。新作の構想をあたためていたが、果たせぬままとなった。2007年9月24日逝去、享年45歳。
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