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少女マンガパワー!

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特別展

少女マンガパワー!-つよく・やさしく・うつくしく-

 日本のマンガは今や世界中で人気を博していますが、近年特に少女マンガが注目を集めています。その作品のバリエーションの豊かさ、人間の内面を掘り下げた独特の表現力が、社会や時代のギャップを超えて人びとを魅きつけているのでしょう。

 本展覧会は、日本の少女マンガの成立と発展に大きな役割を果たしたマンガ家23人の作品によって、少女マンガというジャンルの全体像を見通そうとするものです。北米9ヶ所を巡回し、日本の少女マンガの魅力を伝えた「Shojo Manga! Girl Power!」展を日本展用にリニューアルしたもので、新たな出展資料を多数追加しました。貴重な原画や、原画の色彩を忠実に再現した「原画´(ダッシュ)」※1、また作家の愛用品や作画風景の映像など合計300点以上の資料を展示いたします。

 1950年代の黎明期から現代まで、昔も今も少女たちに“パワー”を届けつづけてきた少女マンガ、その輝きと、生き生きとした作家の息吹を感じ取っていただければと思います。

※1 「原画’(ダッシュ)」…修正の跡や鉛筆の消し跡まで再現し、原画とほとんど見分けがつかないほど完成度の高い精巧な複製。作家本人の監修のもと、ごくわずかな数だけ制作されている。

開催期間 2008年 7月19日(土)~8月31日(日)
※期間中無休
会 場 京都国際マンガミュージアム 2階 メインギャラリー
入場料

大人1,000円、中高生500円、小学生200円

※ この料金には、ミュージアム入場料を含みます
  (大人500円、中高生300円、小学生100円)

  • 出展作家:23名 手塚治虫、わたなべまさこ、松本零士、石ノ森章太郎、ちばてつや、水野英子、牧美也子、里中満智子、一条ゆかり、池田理代子、美内すずえ、竹宮惠子、山岸凉子、萩尾望都、陸奥A子、くらもちふさこ、岩館真理子、佐藤史生吉田秋生、岡野玲子、CLAMP、今市子、よしながふみ(展示順・敬称略)
  • 原画:67点
  • 原画´(ダッシュ) : 38点
  • 複製原画 : 159点
  • 作家の愛用品 : 14点
  • 作品掲載雑誌など出版資料 : 22点
  • キャラクターグッズなど関連資料 : 14点
  • 北米での反響の紹介:現地の新聞記事や展示風景画像など
  • 少女マンガ読書コーナー : 約600冊以上

 ◆展示解説スタッフ募集のお知らせ [締め切りました]

主催 :京都国際マンガミュージアム/読売新聞大阪本社/美術館連絡協議会
協賛 : ライオン/清水建設/大日本印刷

ギャラリートーク
内 容 会期中 毎週土曜日午後2時より、当館研究員ほか専門研究員による展示解説を行います。

※特別展入場券が必要です。
  また、特別展会場へは再入場できませんので、ご注意ください。

連続講演会 第14回
開催記念特別対談 
牧美也子氏×竹宮惠子氏
日 時 2008年 7月27日(日)午後2時~3時30分
※開場時間 : 午前10時
会 場京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
聴講料 無料 

※ミュージアムへの入場料は別途必要です

定 員250名、申込不要、先着順

手話通訳が必要な場合は、7月17日(木)までにお問い合わせください。
●お問い合わせフォーム

内 容少女マンガ黎明期を支え、後には大人の女性向けのジャンル「レディスコミック」を切り開いた牧美也子先生と、「花の24年組」として少女マンガの変革期をリードしてきた竹宮惠子先生による対談を開催します。

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開催記念講演① 小野耕世氏

評論家・東京工芸大学客員教授

日 時 2008年 8月5日(火)午後1時~2時30分
※開場時間 : 午後0時30分
会 場京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
聴講料 無料 

※ミュージアムへの入場料は別途必要です

定 員50名、申込不要、先着順
内 容海外のマンガ/アニメーションについての長年の研究成果を元に、北米の少女向けコミックに日本の少女マンガが与えた影響を中心にお話をうかがいます。
開催記念講演② 徳雅美氏

カリフォルニア州立大学チコ校「Shojo Manga! Girl Power!」展企画・主催者

日 時 2008年 8月10日(日)午後1時~2時30分
※開場時間 : 午後0時30分
会 場京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
聴講料 無料 

※ミュージアムへの入場料は別途必要です

定 員50名、申込不要、先着順
内 容「Shojo Manga! Girl Power!」展を企画・主催し、北米9ヶ所を巡回して、少女マンガの魅力を伝えてきたご経験をふまえ、美術教育学の立場から日本の少女マンガの魅力を解き明かします。
開催特別企画 トークイベント
丸山昭さんに聞く・『龍神沼』と黎明期の少女マンガ

 このたび、特別展「少女マンガパワー!」の開催にあわせて、1950年代の少女マンガ黎明期に編集者として活躍され、石ノ森章太郎氏・ちばてつや氏・水野英子氏など人気作家を多数育てられた丸山昭氏をお迎えして標記トークイベントを開催いたします。丸山氏が関わられた作家・作品の中でも、今回は石ノ森章太郎氏の「龍神沼」(講談社『少女クラブ』1961年夏休み増刊号)にスポットを当てて、黎明期の少女マンガにおいて石ノ森氏の実験的な作風が果たした役割について、当時のエピソードを交えつつお話をうかがいます。

 手塚治虫氏とともに少女マンガという新たなジャンルを切り拓き、育ててこられた丸山氏にしか語れない、少女マンガ黎明期の熱気に、この機会に触れていただければと思います。

日 時 2008年8月29日(金) 午後2時~3時
会 場京都国際マンガミュージアム 2階 メインギャラリー
特別展「少女マンガパワー!」会場内
聴講料 無料 

※特別展入場料は別途必要です。
  また、特別展会場へは再入場できませんので、ご注意ください。

定 員30席+立見、申込不要、先着順
内 容
○講師 : 丸山昭氏
(元『少女クラブ』編集長)
○進行 : 佐川俊彦氏
(元『JUNE』編集長・京都精華大学マンガ学部准教授)

共催: 朝日新聞出版

石ノ森章太郎「龍神沼」について
龍神伝説が残るある山村を訪れた青年と、美しい少女の物語。映画のカットバックを思わせる斬新なコマ割りを使用し、後進のマンガ家に大きな影響を与えた。この作品を含む石ノ森の復刻版作品集『龍神沼』が、朝日新聞出版からこのほど(2008年7月)発売された。
丸山昭氏プロフィール
1930年山梨県生まれ。1953年講談社入社後、『少年クラブ』『ぼくら』『少女クラブ』『週刊少女フレンド』等の編集部に勤務。手塚治虫の担当編集者として親交を持ち、石ノ森章太郎や赤塚不二夫、水野英子らトキワ荘の作家達を育てる。2001年、第5回手塚治虫文化賞特別賞受賞。