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竹宮惠子 幻の紙芝居『千夜一夜物語』展

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原画´(ダッシュ)展示シリーズ

竹宮惠子 幻の紙芝居『千夜一夜物語』展

京都国際マンガミュージアムでは、世界に通用する日本マンガの魅力を可能な限りありのままの形で後世に伝えるため、極めて原画作品に近い複製<原画´(ダッシュ)>を作成するプロジェクトを進めてまいりました。原画´(ダッシュ)を活用した「原画破損・紛失の恐れがない展覧会」も積極的に行い、京都ではもちろん、毎夏、東京新宿・紀伊國屋画廊で展覧会を開催しております。

今回は、1977年にマンガ家の竹宮惠子が描き下ろしたオリジナルストーリーの紙芝居『千夜一夜物語』を、原画´(ダッシュ)にて公開する展覧会を開催いたします。この紙芝居は、西武百貨店渋谷店にて開催された「寺山修司の千一夜、アラビアンナイト展」(1977年2月)のために、寺山氏と親交のあった竹宮が描き下ろしたものです。

展覧会会場で、劇団天井桟敷による口演が行われた他は、いくつかの雑誌でその一部が紹介されたのみの、まさに「幻」の作品です。30年以上の時を経て、その美しい色彩と、官能的な物語が、原画´(ダッシュ)により再びよみがえります。展覧会期間中には、月蝕歌劇団による口演イベントも企画しております。この夏、官能的なアラビアンナイトの世界をぜひご堪能ください。

開催期間 2008年 8月23日(土) ~ 9月1日(月)
開場時間 午前10時 ~ 午後6時30分
会  場 紀伊國屋画廊 (紀伊國屋書店新宿本店4F)
入場料

無料

内  容
  • 竹宮惠子の紙芝居作品『千夜一夜物語』の
    原画´(ダッシュ)計18点
  • 「寺山修司の千一夜、アラビアンナイト展」について
    資料展示
  • 『千夜一夜物語』表紙の原画と原画´(ダッシュ)の
    比較コーナー など
※この紙芝居は一部過激な表現を含むため、未成年の方には向かないものとなっています。
お問合せ先 : 京都国際マンガミュージアム (075-254-7414)
主催 : 京都国際マンガミュージアム
協力 : 大澤 由喜 (企画工学研究所ロジック代表)
関連イベント

月蝕歌劇団の劇団員による幻の紙芝居口演

日 時 2008年 8月23日(土) 午後2時~ (約60分)
2008年 8月31日(日) 午後2時~ (約40分)
*23日のみ口演後に竹宮惠子による紙芝居談義も予定しております
会 場 紀伊國屋画廊 (紀伊國屋書店新宿本店4F)
入場料 無料
連動特別イベント

ヤッサン一座(ヤッサン・ちゃか丸)による幻の紙芝居特別口演

日 時 2008年 8月21日(木) 午後4時30分~ (約60分)
2008年 8月24日(日) 午後4時30分~ (約60分)
2008年 8月31日(日) 午後4時30分~ (約60分)
※再変更いたしました。ご注意ください。(2008/8/16)
会 場 京都国際マンガミュージアム
入場料 無料 
※ミュージアムへの入場料は別途必要です

原画´(ダッシュ) について
コンピュータにマンガ原稿を取り込み、綿密に色調整を重ねた上で印刷した、精巧な複製原画。描線の濃淡や色彩の階調など微妙な細部まで再現し、原画と並べても見分けがつかない程の精度を持っている。マンガ「風と木の詩」「地球へ…」などの作者で、京都精華大学マンガ学部教授の竹宮惠子が中心となって研究を進め、退色しやすいデリケートなマンガ原稿の保存と公開を両立させるために開発したものである。
竹宮惠子(たけみや・けいこ) 氏 プロフィール
徳島県出身。1967年『COM』月例新人賞佳作入選を経て、翌年『週刊マーガレット増刊』掲載の「りんごの罪」で本格デビュー。「花の24年組」の一人として新世代の少女マンガをリードし、1979年に「風と木の詩」「地球へ…」での2作品で小学館漫画賞受賞。2000年4月より京都精華大学マンガ学科教授、2008年4月よりマンガ学部長に就任。

月蝕歌劇団 について
1986年に劇作家・高取英が旗揚げした歌劇団。高取英の作品の他、寺山修司、澁澤龍彦、埴谷雄高、沼正三などの幻想文学系の作品や竹宮惠子、梶原一騎、新田たつおなどのマンガ作品を演劇化し、「暗黒の宝塚」と称されている。