妖怪天国ニッポン -絵巻からマンガまで-

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京都国際マンガミュージアム特別展
妖怪天国ニッポン -絵巻からマンガまで-

妖怪!

この奇妙でおそろしく、ときにカワイくもある存在は、現代においても、しばしばわたしたちの目の前に姿を現します。水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎」のようなマンガ作品として、です。

では、こうした妖怪マンガの<源流>はどこにあると思いますか?

答えはズバリ、江戸時代!
と言うのも、この時代、人々は、現代の私たちのように、妖怪を「フィクション」として楽しむようになったからです。

この展覧会では、現代の妖怪マンガにいたる、想像力溢れる江戸時代からの貴重な妖怪画の数々を、日本中から集めました。どうぞこの妖怪“超”入門の機会をお見逃しなく!

また、超こわい怪談ライブや、小学生向けの自由研究・工作サポートプログラムほか、夏休みを「妖怪」づくしにするイベントももりだくさん!

会 場 京都国際マンガミュージアム 2階 メインギャラリー
開催期間 2009年7月11日(土)~8月31日(月)

午前10時~午後8時(入館は午後7時30分まで)
期間中無休

入場料大人1,000円、中高生500円、小学生200円

※ この料金には、常設展示への入場料を含みます。
  〔大人500円、中高生300円、小学生100円〕

主催: 京都国際マンガミュージアム
企画協力:兵庫県立歴史博物館

展示内容

歴史的な妖怪画資料

現代の妖怪マンガの「源流」となった江戸時代の貴重な妖怪画資料を、これでもか!というくらい集めました。あの有名な妖怪絵巻や妖怪図鑑の本物がみられます!
  • 「化物嫁入絵巻」(中右瑛氏蔵)など、肉筆画資料
  • 歌川国芳「相馬の古内裏(そうまのふるだいり)」(髙島匡夫氏蔵)など、錦絵資料

  • その他、板本など総計 約140点

見世物文化の中の妖怪

京極夏彦の妖怪小説の表紙を飾った荒井良の「妖怪張子」の現物や、見世物文化においてしばしば登場していた妖怪たちの「ホンモノのニセモノ」、妖怪を科学的に再現する体験展示「妖怪手品」など、妖怪たちを体感してください!
  • 妖怪張子「塗仏(ぬりぼとけ)」「瓶長(かめおさ)」「五徳猫(ごとくねこ)」「魍魎(もうりょう)」(荒井良・作)
  • 人魚のミイラ(原野農芸博物館蔵)
  • 件(くだん)の剥製(木原浩勝氏蔵)

  • その他、計13点

現代の妖怪マンガ資料

現代を代表する妖怪マンガを、歴史資料とのつながりの解説と共に、紹介します。また、そのうちの数作品に関しては、原画・複製原画で楽しんでいただきます。

<原画・複製原画>

  • 水木しげる「ゲゲゲの鬼太郎」カラー複製原画
  • 諸星大二郎「六福神」単行本表紙カラー原画
  • 同氏の描き下ろしマンガ作品「ネット妖怪天国ニッポン」モノクロ原画
  • 宇河弘樹「朝霧の巫女」モノクロ原画
  • 熊倉隆敏「もっけ」単行本裏表紙カラー原画
  • 木村航作・YUG画「ぺとぺとさん」カラー口絵原画

  • その他、雑誌、書籍、紙芝居、キャラクターグッズなど 総計 約100点

読書コーナー・“こわいマンガ”で涼しくなろう!

本展で紹介した妖怪マンガ作品を中心に、恐怖マンガやサイコサスペンスなど、暑い夏を涼しく過ごす“こわいマンガ”500点以上を手に取って読んでいただけます。

◆本特別展での展示資料に関する詳細一覧がこちらよりご覧いただけます(PDF)

体験サブギャラリー「妖怪で遊ぼう!!」

特別展「妖怪天国ニッポン」の開催に合わせて、無料(一部有料)で楽しんでいただける
妖怪をテーマにしたコーナーを一部屋に集めました!
◎2階 ギャラリー4
入場料◎無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です。また、「妖怪プリクラ」は1回300円です。

 

◆「妖怪マンガ」&「こわいマンガ」大大特集!

マンガミュージアムのマンガコレクションの中から、「妖怪マンガ」と「こわいマンガ」だけを集めてみました。その数500冊以上!

◆妖怪電脳天国

現代の妖怪たちは、コンピュータの中にも住んでいます。妖怪と記念写真が撮れちゃうプリクラや、「妖怪占い」、「妖怪クイズ」で、妖怪たちと遊んじゃおう!

プリクラのプリント

土日祝日の午後0時~午後3時
プリント料金:1回300円

◆江戸の「妖怪手品」で、ビックリ、ガッテン!

江戸の昔から、人をビックリさせようと考えていた人はいたんですね。江戸時代に書かれた解説書を元に、当時の「妖怪手品」を再現してみました。まずはびっくりしてください。それからどんな仕掛けになっているのか考えてみてはいかが?

◆京都妖怪案内

千年の都・京都には、妖怪たちの伝説がたくさん残っています。京都妖怪マップで、あなたのご近所にも妖怪が出ないかどうか、確認しておいた方がいいかもしれませんよ……

  • 「京都妖怪案内」:京都に出現した妖怪を紹介した巨大地図
  • 「京都妖怪図鑑」:京都に出現した14の妖怪を、描き下ろしイラストとともに紹介

妖怪モダン展



京都在住、僧侶 兼 イラストレーターという異色のアーティスト中川 学氏が描くカワイクてオシャレな妖怪画をご紹介する展覧会です。

現代版「百鬼夜行」図は、縦1m横5mの迫力ある大作!その他、和風ポップ調の「モダン妖怪画」の数々をお楽しみください。

会場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー3
期間 2009年8月5日(水)~9月8日(火)

※会期中の9月2日(水)は休館日です。ご注意ください。

入場料 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
展示作品現代版「百鬼夜行」1点
「モダン妖怪画」13点      
イメージ映像「京都慕情」+BGM

主催:京都国際マンガミュージアム

中川 学 氏について

家業は、浄土宗の僧侶。本業は、イラストレーター。京都のお寺をアトリエに、MACを使いこなして制作活動を継続する。関西を中心に活躍する挿絵師集団「七人の筆侍」の一匹。

1966年 京都の瑞泉寺に生まれる。
1975年 小学校3年生で僧侶となる。
1986年 仏教大学文学科入学。仏教美術を学ぶ。
1990年 ㈱リクルートに就職し、広告制作にあたる。
1996年 イラストレーターとして独立。
家業を手伝いつつ「アトリエこぼうず」を立ち上げる。

2001年以降、個展・グループ展を大阪・京都で開催するほか、『月刊京都』の表紙を担当。05年、ドイツの美術出版社TASCHEN発行の、今世界で注目すべきイラストレーターを紹介した『ILLUSTRATION NOW!』に選ばれる。また07年以来、イギリスで話題の雑誌『MONOCLE』挿絵、表紙絵を手掛けるなど、京都から世界へと活躍の場を広げている。

関連イベント:超こわい怪談ライブや、小学生向けの「自由研究・工作はお任せ!」プログラムほか、夏休みを「妖怪」づくしにするイベントがもりだくさん!
木原浩勝 怪談ライブ
「新耳袋・学校編」

「実話怪談」の蒐集家にして語りの名手、木原浩勝氏が、元学校であるマンガミュージアムで、超こわい話をお聞かせします。

日 時 8月8日(土)午後8時~10時 
(開場午後6時)
会 場 京都国際マンガミュージアム 
1階 多目的映像ホール
料 金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
定 員 200名 (要事前申込、先着順)
申込方法

※ご好評につき満席になりました。ご応募ありがとうございました。

囃子堂 えむえむの夕べ
内 容

今回で3回目の登場となる「囃子堂えむえむの夕べ」。 今年は祇園祭の宵々山(7/15)と夏休み最初の土曜日(7/25)の2日間もお楽しみ頂けます。
言うまでもなく「能」は室町時代から続く重要無形文化財であり、 能楽の器楽を担当する演者が囃子方です。‘能‘が表現する概念として、「幽玄」とか「妙」という言葉を耳にしたりします。 何となく神秘的な伝統芸能と感じておられるかもしれません。
実際、舞台で歌舞する俳優をシテと呼びますが、 能の演目には、鬼・天狗など恐ろしい化生(けしょう)の者をシテとする 「鬼物(おにもの)」という種類があります。 略しては、まさしく「鬼(き)」とも呼びます。 「囃子堂」の演奏には、これら日本古来の諸々のエッセンスが詰まっています。

正に、「妖怪天国ニッポン」を鼓舞するスタートイベントです。 600年の歴史に培われ、しかも長年切磋琢磨された、 現代に生きる能囃子をご堪能ください。

日 時 7月15日(水)、25日(土)
①午後4時~ ②午後6時~
会 場 京都国際マンガミュージアム 
グラウンドデッキ 
※雨天時は1階多目的ホール
料 金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
COSJOY(セレクト)~妖怪~

妖怪系又は、幽霊系のみのコスプレイベントを開催。この日は、コスジョイ参加料が無料に!妖怪や幽霊を退治する側のコスプレ可。

※ミュージアムへの入場料は別途必要です

◆参加に関する募集要項/申込みはこちら
日 時

7月11日(土)午前11時~午後5時

特殊メイクの世界―妖怪ワンダーランド

映画などで狼男やフランケンシュタインなど、物語の世界の生き物を本物のようにつくる特撮技術である特殊メイク。フィクションの世界よりリアルに浮き立たせ、現実にはありえないものを現実に表すことができます。前回の特別展でもご活躍いただいたメイクアップアーティスト・北戸幸代氏をお招きし、今回は「妖怪」をテーマに、このたぐいまれなる世界観のある特殊メイクの実演とモデルとの写真撮影をお楽しみいただけます。

出 演

北戸 幸代(メイクアップアーティスト)
株式会社エアフォルク プロダクション事業部所属

日 時 8月9日(日)、16日(日)
両日とも 午後1時~、午後2時~
(各回 約30分)

※8/9(日)の開催が追加されました (7/26)

会 場 京都国際マンガミュージアム 
1階 吹抜けホール
料 金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
参加方法 事前申込不要
妖怪フリーマーケット in マンガミュージアム
内 容

特別展「妖怪天国ニッポン」開催記念の妖怪グッズ限定のフリーマーケット

日 時

8月 1日(土)、 8日(土)、15日(土)
各日、正午~午後7時まで

会 場 京都国際マンガミュージアム
1階 吹き抜けホール
料 金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
出店申込

出店に関する概要および、申し込みについては、下記ページをご覧ください。

◆出店概要、申込フォームはこちら

妖怪れすとらん
内 容

7月12日(日)~8月31日(月)の期間午後5時~午後8時30分まで「妖怪れすとらん」が登場いたします。all200円の妖怪メニューをお楽しみいただけます。お仕事帰りの方でも妖怪展をお楽しみいただきながら、妖怪話に花を咲かせてください。

メニュー一例 焼きそ婆・天狗の鼻・雪女のため息・奈魔ビール・笑虫・梅酒かずお などなど
日 時 7月12日(日)~8月31日(月)
午後5時~午後8時30分

※終了時間が延長されました

備 考 ミュージアムへの入場料は別途必要です
JTB特別企画「妖怪ファンの集い」
内 容

夏の京都を、妖怪が盛り上げる!~妖怪研究家多田克己先生と行く~「知られざる京都 妖怪・魔界ツアー」の1泊2日コースにご参加の方限定で、閉館後のミュージアムで妖怪談義が繰り広げられます。
>>>詳しくはこちら。

日 時 8月22日(土)

夏休みの自由研究・工作はお任せ!
工作ワークショップ
「首振り妖怪をつくろう!」
日 時

特別展開催期間中の土・日曜、祝日、
および8月13日(木)・14日(金)
午前11時~午後5時

会 場 京都国際マンガミュージアム 
1階 吹き抜けホール
料 金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
参加方法 事前申込不要。当日会場前にて受付
◆ 詳しくはこちら

自由参加ワークショップ
「妖怪図鑑をつくろう!」

みんなの考えたオリジナル妖怪を
自由に描けるコーナーをご用意しました。

会場:京都国際マンガミュージアム 1階 ワークショップコーナー

小学生向けセミナー
「きみも妖怪博士になろう!」
内 容

当館の研究員による小学生向けギャラリートーク。あなたの自由研究をお手伝いします!

日 時

8月5日(水)、12日(水)、19日(水)、26日(水)
午前11時~午後0時

会 場 京都国際マンガミュージアム
2階 メインギャラリー
(「妖怪天国ニッポン」展会場)
料 金 無料 ※特別展料金は別途必要です
定 員 各回15名
参加方法

事前申込み(各回定員になり次第終了)
TEL 075-254-7414
FAX 075-254-7424 
または こちらの申込フォーム にて次の項目をお知らせの上、お申し込みください。

①参加者名(複数名の場合は全員) 
②参加希望日 
③申込者名 
④電話番号 
⑤メールアドレス 
⑥参加者の年齢

参加の可否は受付登録が完了次第、折り返しご連絡いたします。


※7/3(金)までにwebより申し込みされた方へのお知らせ
申し込みフォームの不具合により申込みの受付が出来ておりませんでした。申し訳ございません。お手数ですが再度お申込みいただきますようお願い申し上げます。

※スケジュール・出演者・内容などについては変更の可能性があります。予めご了承ください。

Teeple(ティープル) Tシャツデザイン募集中!

「妖怪天国ニッポン」展の開催に合わせ、Tシャツデザイン投稿サイト「Teeple(ティープル)」が、「現代の妖怪」をテーマにしたTシャツのデザインを公募しています。

◆詳しくはこちら

【図録】 展覧会公式ビジュアルブック『図説 妖怪画の系譜』好評発売中!

本展の図録に相当する公式ビジュアルブックが、河出書房新社より好評発売中。
展覧会に出品される多くの資料図版と解説のほか、京極夏彦氏の書き下ろしエッセイ、諸星大二郎氏の描き下ろしマンガ、および本展担当学芸員・研究員のエッセイを収録。

当館ミュージアムショップにて取り扱っております!

兵庫県立歴史博物館、京都国際マンガミュージアム編
『図説 妖怪画の系譜』
河出書房新社、2009年
◆定価1,890円