文化庁委嘱事業 文化・芸術分野における海外との共同創作活動を通じたの推進 国際交流「日中マンガ文化交流フォーラム」短編マンガ共同制作ワークショップ

日中マンガ文化交流フォーラムの取材レポートはこちらからご覧いただけます
取材:フリーライター 佐藤和佳子

 文化庁から事業実施を委嘱され、日中相互のマンガ文化発展のための国際交流事業を実施しました。

 このフォーラムは、マンガミュージアムが立案する「マンガ教員・マンガ家特別授業」を軸に、相互のマンガ教育指導方法に関する情報交換と文化学術交流を主なテーマとし、同時に日中相互の若手教員・マンガ家たちの人材育成を図っていくものです。

 今回は、教員に加え中国上海で活躍する若手マンガ家らを合わせて招聘し、教育・研究上の人的交流をさらに深め、日中共同プロジェクトの立ち上げや共同研究事業、さらには2008年秋に京都市において開催予定の「国際マンガサミット(国際漫画家大会)」に向けた「日中マンガ文化フォーラム(仮称)」の開設準備の可能性についても協議しました。

招聘者 上海電視大学漫画コース教授2名、学生4名、上海の若手マンガ家3名
計9名

上海電視大学
 中国の中でもマンガの実習教育指導をいち早く採用した大学であり、京都精華大学とは「合作」契約をベースに過去3年間、教員の交流を行ってきた実績がある。

「日中マンガ文化交流フォーラム」の概要

京都国際マンガミュージアム・上海電視大学「マンガ教員・マンガ家特別授業」の実施
  • 日本・中国における歴史的マンガ文化比較、現代マンガ事情等
  • ユーモア表現、コミュニケーションとしてのマンガ表現
  • マンガ教育指導方法論について
   
短編マンガ共同制作と展示
  • 双方の教員・マンガ家による短編マンガの共同制作
  • 制作物についての合評・展示
  • マンガ技法についての比較研究
   
京都国際マンガミュージアムにおける共同ワークショップの開催
  • 完成作品の館内展示による成果の公開
   
交流事業成果の情報発信
  • 特別授業での概要(文化比較論・マンガ技法比較等)を日中両国語でHPにアップ
  • 共同制作物・ワークショップ成果物をHPにアップ
  • 事業報告書の作成

フォーラムの日程

実施日 内容 
2007年 2月5日(月) 施設見学、交流会議
6日(火) 交流会議、特別授業「日本マンガ概説」
関連施設視察
テーマ: 「日本・京都の伝統と現在」
視察先: 友禅染工房「パゴン」、「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」
7日(水) 特別授業「オンラインマンガ概論」、共同ワークショップ(1日目)
8日(木) 特別授業「マンガ比較文化論」、共同ワークショップ(2日目)
9日(金) 共同ワークショップ(3日目)、特別授業「作品合評会」
   
共同ワークショップ『日本・京都の印象』
グループ1 中国側マンガ家+日本側学生によるマンガ制作
グループ2 日本側マンガ家+中国側学生によるオンラインマンガ制作