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えむえむ連続講座 テーマ「サザエさんの正体―原作とアニメの“格差”」

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えむえむ連続講座
第7回:この貸本はいつのもの?――内記式年代測定法

講師 内記 稔夫 氏
日本マンガ学会理事、全国資本組合連合会理事長、私設図書館「現代マンガ図書館」館長

 京都国際マンガミュージアムでは、マンガ文化の持つ多様な側面と可能性を紹介し、マンガの更なる発展と様々な領域での活用を促進するため、さまざまな分野における第一人者を講師に招き、定期的に「えむえむ連続講座」を開催しています。

 第7回目となる今回は、昭和30年代、多くの人に愛された「貸本屋」で扱われたマンガをテーマとして、当ミュージアムの研究顧問であり、自らも貸本屋を営み、研究家、稀代のマンガファン・コレクターとして、個人で18万点のマンガを収集した内記稔夫氏が独自の手法によって「貸本」というマンガとその文化を解き明かします。

日 時 2007年 5月5日(土・祝)午後 1 時~ 2 時 30分
※開場時間は午後0時30分
会 場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室 1
テーマこの貸本はいつのもの?――内記式年代測定法
参加料 無料

ミュージアムへの入場料は別途必要です。(大人500円、中高生300円、 小学生100円)

定 員 50名、申込不要、先着順
※当日午前10時~、会場前にて整理券を配布致します。

 漫画本がまだ高価であった昭和30年代を中心に、子どもたちをはじめ、一般の人々が安価で漫画本等を借りて読むことのできる「貸本屋」が全国にあり、大繁盛していました。当時は、この貸本屋向けに出版されていた雑誌や単行本が多くあり、例えばマンガ「ゴルゴ13」で有名なさいとう・たかを先生などによるいわゆる「劇画」は、この貸本の中から登場したジャンルでした。しかし、この貸本は奥付が不完全なものもしばしばあり、いつ出版されたものかわからないものも多いというマンガ研究者泣かせの特徴も有しています。

 今回は内記稔夫氏が、貸本屋としての、また漫画研究家としての経験を生かして貸本を分析し、自ら編み出した法則化された年代測定法を、具体的な作品をもって解説いたします。

内記 稔夫 氏 プロフィール
 1937(昭和12)年東京都生まれ。18万冊のマンガを所蔵する私設図書館「現代マンガ図書館」館長(東京都新宿区)。京都国際マンガミュージアム研究顧問。高校3年生の時、貸本屋「山吹文庫」を開業。1978年に「現代マンガ図書館」設立。1997年、第1回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。日本マンガ学会理事。全国貸本組合連合会理事長。