連続講演会「ミュージアム発・マンガの未来へ」 第9回 : 「歴史ギャグのつくり方」
講 師 |
みなもと太郎氏
マンガ家 : 『風雲児たち』『冗談新選組』など |
コーディネーター |
表智之
京都国際マンガミュージアム研究員 | |
幕末維新期の激動を描いた歴史大河ギャグロマン「風雲児たち」で知られるマンガ家、みなもと太郎氏をお迎えしてお話をうかがいます。
社会科の教科書のように出来事をただ並べるのではなく、登場人物たちがギャグを飛ばしながらドタバタと動き回り、そこに生まれる人間ドラマが歴史を織りなしていくという他に類例のない歴史ギャグ作品「風雲児たち」は、どのような苦心や工夫から生まれてきたのでしょうか。ギャグマンガとしてのキャラクターづくりの手法などに焦点をあてながら、創作の秘密にせまります。
みなもと太郎 氏 プロフィール
1947年、京都府生まれ。1967年に少女マンガ誌『別冊りぼん』でデビューしたのち、1970年に上京し『週刊少年マガジン』での「ホモホモ7」や「冗談新選組」など、パロディ的要素の強い斬新なギャグマンガで人気を博す。ライフワークとなった「風雲児たち」は、掲載誌を移しつつ1979年から現在まで30年近くの長きにわたり、明治維新へ向かって重なり絡み合っていく複雑な人間模様をつづり続けている。2004年、第8回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。
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