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えむえむ連続講座
京都国際マンガミュージアムでは、マンガ文化の持つ多様な側面と可能性を紹介し、マンガの更なる発展と幅広い領域での活用を促進するため、さまざまな分野における第一人者を講師に招き、定期的に「えむえむ連続講座」を開催いたします。 今回は、マンガの表現技法およびこれに関する言説について長年研究されてきた、マンガ研究者の竹内オサム氏をお招きし、マンガという表現・メディアそのものの技法的・理論的な特性を、歴史的視点からひもといていただきます。 私たちが何気なく読んでいるマンガの表現技法は、例えばコマひとつとっても、大きさや並び方、その枠の中に描かれる絵のアングルや切り取り方(フレーミング)など、時代やジャンルによって、様々な様式を持っています。それはつまり、作家やジャンルによる工夫の歴史にほかなりません。 そして、そうした歴史と歩をあわせる形で、古くは1950年代に始まり、1990年代に花開く、マンガ表現に関する研究の歴史も存在します。そこで問われてきたものは何だったのでしょう。あるいは、それらの問いは、どのように蓄積されてきた/こなかったのでしょうか。 今回は、これら2つの歴史を踏まえ、マンガ表現/論の過去・現在・未来について考えます。
竹内オサム (たけうち・おさむ) |