マンガ家・牧野圭一プロデュース展 総合育成支援教育現場から創造の世界を学ぶ

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マンガ家・牧野圭一プロデュース展
総合育成支援教育現場から創造の世界を学ぶ

 京都国際マンガミュージアムでは、マンガというメディアの持つ可能性を様々な角度から研究し、その成果を展覧会や講演会などの形で発表しています。

 今回は、京都市立呉竹総合支援学校における創作活動を、生徒たちの作品や、その制作過程を写真や映像などで紹介することで、マンガ――ひいては、創作という行為が持つ可能性について考えていただく展覧会を開催いたします。

 本展は、マンガ家で国際マンガ研究センター長でもある牧野圭一が、京都市立呉竹総合支援学校にてマンガ・紙芝居の制作・実演ワークショップの授業を行ったことをきっかけに企画されたものです。このワークショップの様子もご覧いただければ、マンガ・紙芝居というメディアが持つコミュニケーションツールとしての可能性についても知っていただけるのではないかと思います。

 また、同展の開催を記念して、展覧会プロデューサーの牧野圭一と、呉竹総合支援学校の教員が出演し、作品解説と、総合育成支援教育現場における創造の世界について議論するシンポジウムを開催いたします。

<新作入れ替えしました!>
 4月1日に、展示作品の半分以上である約30点
(生徒の描いたオリジナルマンガ作品や陶板作品など)の新作入れ替え等を行いました。

期 間 2009年2月14日(土)~5月6日(水・祝)
会 場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー3
料 金無料

※ミュージアムへの入場料は別途必要です

展示内容 知的障害や肢体不自由、視覚・聴覚障害という様々な「個性」を持った生徒たちを同じ場で教育する「総合育成支援教育」という試みと、その結果としての力強くも繊細な作品群は、創作の喜びを教えるということについて深く考えさせてくれるでしょう。また、「創造」するという営み自体の持つ大きな力を感じさせてくれるはずです。

  • 京都市立呉竹総合支援学校の生徒たちの作品(立体作品、ドローイングなど) 約40点
  • 呉竹総合支援学校における制作風景の写真や、学校紹介のパネル ほか

 

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シンポジウム「総合育成支援教育現場から創造の世界を学ぶ」

同展プロデューサーの牧野圭一と、呉竹総合支援学校の教員が出演し、作品解説と、総合育成支援教育現場における創造の世界について議論するシンポジウムを開催いたします。
出演者  重光 豊 氏(京都市立呉竹総合支援学校校長)
種田 仁 氏(京都市立呉竹総合支援学校教員)
牧野 圭一 氏(マンガ家、国際マンガ研究センターセンター長)
日 時 2009年2月22日(日) 午後1時~2時30分
会 場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
料 金 無料 
※ミュージアムへの入場料は別途必要です

主催 :京都国際マンガミュージアム

共催 : 京都市立呉竹総合支援学校

京都市立呉竹総合支援学校について

1958年(昭和33年)4月、肢体不自由の子どもための養護学校として設立された。2004年度(平成16年度)の京都市立養護学校の再編成に伴い、京都市立呉竹総合養護学校となり、障害の枠を超えて柔軟に対応できる「地域制の総合支援学校」として、多様な障害のある子どもたちに幅広く対応した教育を進めている。さらに、2007年(平成19年)4月の学校教育法の改正に伴い、呉竹総合支援学校と改称。また、2002年度(平成14年度)から「育(はぐくみ)支援センター」を設置して、地域の総合育成支援教育の相談センターとしての役割も担っている。現在、文部科学省の研究指定を受けて、障害のある子どもたちの興味・関心・才能を伸ばす取組の推進など、外部の専門家と連携した教育実践を意欲的に進めている。

牧野 圭一(まきの・けいいち)氏 プロフィール

1937年(昭和12年)、愛知県生まれ。漫画家。1966年(昭和41年)、近藤日出造氏に師事。1976年(昭和51年)から約15年間『読売新聞』に政治漫画を連載。第13回文藝春秋漫画賞(1967年/昭和42年)、日本漫画家協会優秀賞(1973年/昭和48年)など、受賞多数。社団法人日本漫画家協会事業担当理事。京都精華大学マンガ学部・学部長(~2008年/平成20年3月、現在、同学名誉教授)などを歴任、現在、国際マンガ研究センター・センター長。作品集『牧野圭一漫画集』第1~5巻(マキノプロダクション)、養老孟司京都国際マンガミュージアム館長との対談『マンガをもっと読みなさい』(晃洋書房、2005年/平成17年)、NHKラジオ講座テキスト『“感覚的”マンガ論』(NHK出版、2008年/平成20年)など著書多数。