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第26回国民文化祭・京都2011京都
赤塚不二夫マンガ大学展 関連イベント

ネオ狂言×マンガ×仮面劇~赤塚不二夫の世界

<マンガ>という表現において、「笑い」を極限まで追及し、一種哲学的な深遠さを持った作品を創りあげるにいたったマンガ家・赤塚不二夫。

数百年の歴史を持つ<狂言>の伝統を受け継ぎつつ、イタリアの伝統的仮面喜劇<コンメディア・デッラルテ>とのコラボレーションなど、常に新しい地平を探求し続けてきた和泉流狂言師・小笠原匡。

本プロジェクトは、世界の、あるいは人間の本質を、笑いという形式の中に見出そうとしてきたふたりの芸術家の出会いによって生まれました。

赤塚不二夫の生み出した不滅のキャラクターたちが、イタリアの仮面劇の要素も十分に吸収しつつ、狂言の古典的な演目をベースにした書き下ろしのお話の中で、新たな命が吹き込まれます。

イヤミ、アッコちゃん、バカボンのパパ、ニャロメ、おそ松、チビ太、ウナギイヌ、ケムンパス、おまわりさんがこの「ネオ狂言×赤塚不二夫×仮面劇」の形で登場します。 この化学反応が創り出す新しい世界を目撃してください。

日時 2011年11月3日(木・祝)、5日(土)、6日(日)
1回目:午後1時~ / 2回目:午後3時~ (各回約45分)
会場 元離宮二条城 二の丸御殿台所
※会場は京都国際マンガミュージアムではありません
出演 小笠原 匡(能楽師和泉流狂言方)
コンメディア・デッラルテ研究会
演出 小笠原 匡
料金 無料
※ ただし、入城料〔大人600円,中高生350円,小学生200円〕は別途必要です。
※ 土・日曜日の市内小中学生は入城無料 
※ 『第26回国民文化祭・京都2011京都市公式ガイドブック@KYOTO』提示で、
国民文化祭期間中(10月29日(土)~11月6日(日))の二条城入城料は、大人500円に割引
定員 各回120名
参加方法 申し込み不要。
ただし、満席となりましたら、ご入場をお断りすることがございま す。


小笠原匡とコンメディア・デッラルテ研究会

新作ネオ狂言「Porcini<ポルチーニ>」について

「ポルチーニ」とはイタリア語でキノコのこと。本作は、いくら採っても生えてくる得体の知れないキノコに対して、山伏が祈祷をもって挑むが、祈れば祈るほど増殖するという狂言演目「くさびら」をベースしています。

「くさびら」は、当時の権力者であった山伏を笑う諷刺劇ですが、小笠原匡は、この演目に、「自然への畏敬」というテーマを見出しました。

小笠原によって書き下ろされた「ポルチーニ」は、科学万能を信じて疑わないイヤミ演じる天才博士が、バカボンのパパに依頼されて、ニャロメなどの赤塚キャラクターたちの形をしたキノコたちと対決するが......というお話。

狂言面とコンメディア・デッラルテの仮面で表現されたおなじみの赤塚キャラたちが、笑いを誘いつつ、「自然対文明」という、いまだからこそ考えたいテーマを浮かび上がらせます。

小笠原匡(おがさわら・ただし)

小笠原匡(おがさわら・ただし)

1965年東京生まれ。

能楽師和泉流狂言方(重要無形文化財総合指定保持者)。初世野村萬、八世野村万蔵、九世野村万蔵に師事。現在『萬狂言』関西支部代表。国内のみならず、フランスなど海外での公演も豊富。

NHK歴史ドラマの芸能指導や、千葉大学客員教授を務めるなど、幅広く活躍しているが、近年は、狂言とも共通点の多いイタリアの仮面を使った伝統喜劇「コンメディア・デッラルテ」を研究、狂言とのコラボレーションを試みてきた。

赤塚不二夫マンガ大学展についてはこちら
-IMRC- 国際マンガ研究センター
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