長谷邦夫「バカ式」
長谷邦夫講演会「ギャグマンガクロニクル」
京都国際マンガミュージアムではこれまで、マンガ史を彩る作家をお招きし、彼ら/彼女らのことばで、自身のマンガ観や創作の秘密などを語っていただいてきました。
このたび、赤塚不二夫氏らとともに「ギャグマンガ」というジャンルの地平を切り開いてきたマンガ家であると同時にマンガ研究家でもある長谷邦夫(ながたに・くにお)氏をゲストに迎えた講演会を開催いたします。ご自身の作品はもちろん、ギャグマンガの豊かな世界について大いにお話いただきます。
日時 | 2011年11月20日(日) 午後2時~4時 |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1 |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
出演 | 長谷邦夫(マンガ家、マンガ評論家) 斎藤宣彦(編集者、マンガ研究者) |
定員 | 50名 (先着順) |
参加方法 | 事前申込み不要 |
主催 京都国際マンガミュージアム
長谷邦夫(ながたに・くにお)氏について
1937年東京生まれ。マンガ家。マンガ評論家。
少年時代は、当時マンガ家の登竜門であったマンガ雑誌『漫画少年』に投稿。それをきっかけに、同じくマンガ家を志していた赤塚不二夫(「天才バカボン」)や石森章太郎(のち石ノ森章太郎。「サイボーグ009」など)との交流が始まり、のちに戦後の日本マンガをリードすることになる赤塚や石森らが青春時代を送った伝説のアパート「トキワ荘」にも出入りし、仲間たちとしのぎを削る。
貸本マンガ時代を経て、トキワ荘グループが創立したアニメ企画会社「スタジオゼロ」に入社。
1965年、赤塚の「フジオ・プロダクション」創立に参加。「共同作業」を旨とする当時のフジオプロで、アイデアマン・作画等を担当し、数々の赤塚マンガのヒットを裏から支えた。1994年同社を退社。
つげ義春「ねじ式」のパロディ「バカ式」(1969年)など、知的で刺激的なパロディ作品で知られる。
マンガ評論家としても重要な仕事をしており、大学や専門学校の講師、日本マンガ学会理事も務めるなど、後進の教育やマンガ研究への大きく貢献している。
マンガ作品に「しびれのスカタン」(赤塚不二夫原作)、「東海道戦争」(筒井康隆原作)、「バカ式」、「赤塚不二夫 天才ニャロメ伝」、「フロイト あなたの深層心理にいま一つの光が当たる!」、「パロディ漫画大全」ほか多数。評論書・小説などに「ギャグにとり憑かれた男――赤塚不二夫とのマンガ格闘記」、「漫画に愛を叫んだ男たち」、「ニッポン漫画家名鑑――漫画家500人のデータブック コミック研究本」、「マンガ家夢十夜」などがある。