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担当者が語る、フランス「アングレーム国際漫画フェスティバル」!
ニコラ・フィネ講演会
京都国際マンガミュージアムではこの度、毎年フランスで開催されているコミックスの祭典「アングレーム国際漫画フェスティバル」のプログラムディレクター、ニコラ・フィネ氏をお招きした講演会を開催いたします。
昨年は、韓国政府による、いわゆる「従軍慰安婦」をテーマにしたマンガ展の出展とそれをめぐる騒動で日本でも注目されるようになった「アングレームフェス」ですが、世界で最も知られているこのコミックスフェスティバルの舞台裏や、フィネ氏自身が見聞きされている、アジアの、世界のマンガ事情について、バンド・デシネ(=フランス語圏のコミックス)翻訳者である原正人氏と、国内外のマンガ関連文化施設や韓国漫画の研究を専門とする山中千恵氏が聞いていきます。
日時 | 2015年3月14日(土)午後2時~午後4時 |
会場 |
京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1 |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
出演者 |
ニコラ・フィネ(「アングレーム国際漫画フェスティバル」プログラムディレクター) |
定員 | 50名(先着順) |
参加方法 | 事前申込不要 |
主催 京都国際マンガミュージアム / 京都精華大学国際マンガ研究センター / マンガミュージアム研究会
助成 JSPS科研費・若手研究(B)「「記憶の場」の観光地化とポピュラー文化が生み出す歴史意識の変容に関する実証的研究」(研究課題番号24730447:代表・山中千恵)
ニコラ・フィネ(Nicolas Finet)プロフィール
「アングレーム国際漫画フェスティバル」プログラムディレクター。
1959年フランス生まれ。1980年代初頭からジャーナリスト活動を始める。60にも及ぶ世界中の国々を訪れており、とりわけアジアの地域に詳しい。作家、ジャーナリスト、編集者として活動する一方で、1989年からアングレーム国際漫画フェスティバルと関わり始め、1999年以降、レギュラー・メンバーとして活躍、2013年からは同フェスティバルのプログラムディレクターの一人を務める。十数冊の著書を発表しており、バンド・デシネ、マンガ関係の編著に『(ア・シュイーヴル)1978-1997年
バンド・デシネの冒険』((À Suivre) 1978 - 1997 Une aventure en bandes dessinées、 Casterman、 2004)、『ディコ・マンガ 日本マンガ百科事典』(DicoManga - Le dictionnaire encyclopédique de la bande dessinée japonaise、 Fleurus、 2008)、『人生で読むべき1001のBD』(Les 1001 BD qu'il faut avoir lues dans sa vie、 Flammarion、
2012)などがある。
「アングレーム国際バンド・デシネフェスティバル」について
1974年以来、フランス・アングレーム市で開催されているコミックスの祭典。フェスティバルの開催される4日間、市役所や裁判所、聖堂などの既存の建物や仮設の大テントなど、街のいたるところで、マンガに関する展示やイベント、書籍やグッズの販売会などが開催され、期間中は、市の人口の4倍以上となる約20万人のコミックスファンが世界中から集まる。近年は、日本を含めたアジアのマンガも積極的に紹介されている。
「枯れない花展」をめぐる騒動について
2014年度のフェスティバルに、韓国政府が企画した、いわゆる「従軍慰安婦」をテーマにした韓国作家による作品展「枯れない花展」が開催され、日本の一部メディアでセンセーショナルに報道された。同展の主張に反対する日本の任意団体が、"カウンター"マンガを紹介するブースを準備していたが、フェスティバルの趣旨に合わないとして、展示が却下された。フィネ氏は、アジア担当者として、一連の騒動に巻き込まれた。
「ガイマン賞」について
近年、日本でも注目され、翻訳出版が急増している海外マンガ=「ガイマン」の年間ベスト作品を、読者投票によって決めるマンガ賞。主催は、京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター、明治大学 米沢嘉博記念図書館、北九州市漫画ミュージアム。関連イベントなども数多く開催している。
※スケジュール・出演者・内容などについては変更の可能性があります。予めご了承ください。