IKKI TO THE NEXT STAGE!! 京都編
えすとえむ×青野春秋×江上英樹トークショー
~それでも「コミックは未だ黎明期である」のか?~
『IKKI』2011年8月号表紙
表紙画:えすとえむ © 小学館
『IKKI』2014年9月号表紙
表紙画:青野春秋 © 小学館
〈『IKKI』が遺したもの、掴めなかったもの
――それでも「コミックは未だ黎明期である」のか?〉
「コミックは未だ黎明期である」をキャッチコピーとして掲げ、2000年の『ビッグコミックスピリッツ』増刊号としての創刊以来、他誌では見られないような新しいマンガを次々と掲載し、挑戦を続けてきた雑誌『IKKI』。
惜しまれつつも迎えた2014年11月号での休刊決定を受けて、『IKKI』誌上で作品を発表してきたえすとえむ先生(「Golondrina-ゴロンドリーナ-」)・青野春秋先生(「俺はまだ本気出してないだけ」「スラップスティック」)の2名のマンガ家をゲストとして迎え、さらに同誌編集長・江上英樹氏、そして京都精華大学マンガ学部学部長・吉村和真氏の両名を交えたトークショーを開催します。作家・編集者・研究者それぞれの視点から、"未だ黎明期"の激動の中にある21世紀はじめのマンガシーンを駆け抜けたこの雑誌がマンガ文化において果たした役割や意義と、その休刊が示すマンガ文化の今後について語り合います。
日時 | 2014年9月13日(土) 午後1時~3時 |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
出演者 |
えすとえむ(マンガ家) 青野春秋(マンガ家) 江上英樹(『IKKI』編集長) 吉村和真(京都精華大学教授・マンガ学部学部長) |
定員 | 200名(先着順) |
参加方法 |
事前申込不要 ※当日午前10時より館内でイベント参加券を配布します。 |
主催:京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター
協力:小学館IKKI編集部
関連イベント
「IKKI TO THE NEXT STAGE!! 京都編」特設読書室
創刊以来の『IKKI』本誌をすべて展示するとともに、『IKKI』掲載作品の単行本を実際に手にとって読むことができる特設読書室を館内に設けます。また、『IKKI』の軌跡を知ることができる資料も用意しています。
期間 |
2014年9月13日(土)~10/19(日) 休館日:毎週水曜日、10/12 |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー4 |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
えすとえむ プロフィール
2006年に初単行本『ショーが跳ねたら逢いましょう』(東京漫画社)を発表したのち、『作品集 このたびは』(祥伝社)『はたらけ、ケンタウロス!』(リブレ出版)など著作多数。2011年からは月刊『IKKI』(小学館)にて初の青年誌作品となる闘牛をテーマとした「Golondrina-ゴロンドリーナ-」を、さらに2012年からは『ジャンプ改』(集英社)にて靴職人をテーマとした「IPPO」を連載するなど、BL誌から女性誌・青年誌まで幅広く活躍している。
青野春秋(あおの・しゅんじゅう)プロフィール
茨城県生まれ。2001年,「スラップスティック」で『ヤングマガジン』第45回ちばてつや賞優秀新人賞を受賞。次いで2005年,第17回新人賞「イキマン」を受賞した「走馬灯」でデビュー。 『IKKI』にて短編数本の掲載を経て,2007年より同誌にて「俺はまだ本気出してないだけ」の連載を開始,2012年に終了。最新単行本は,『俺まだ』のスピンオフ『俺はもっと本気出してないだけ』と,初の短篇集『五反田物語』(小学館)。現在は『IKKI』誌上で「スラップスティック」「IKKIと私」を連載中。
江上英樹(えがみ・ひでき)プロフィール
『ビッグコミックスピリッツ』編集部で様々なヒット作を担当し、副編集長までを務めたのち、2000年に『週刊ビッグコミックスピリッツ増刊IKKI』を立ち上げ、編集長となる。2003年には『IKKI』として月刊化し、多数の個性的な作品を世に送り出し続けてきた。大の鉄道ファンとしても知られる。
『月刊IKKI』(小学館)について
2000年に『週刊ビッグコミックスピリッツ』増刊として創刊し、2003年からは『IKKI』として月刊化。"コミックは未だ「黎明期」である"をテーマとして掲げ、林田球「ドロヘドロ」・松本大洋「ナンバーファイブ 吾」・五十嵐大介「海獣の子供」・いがらしみきお「I【アイ】」・鬼頭莫広「ぼくらの」などの個性的な作品を次々と掲載、多数あるマンガ雑誌のなかで存在感を示し続けてきた。惜しまれつつも2014年11月号をもって休刊が決定。