「マンガの展覧会」について考えるための展覧会

誰のためのマンガ展?

近年、全国の美術館やデパートなどで、マンガをテーマにした展覧会が数多く開催されています。

京都国際マンガミュージアムではこの度、こうした「マンガ展」の意義をあらためて考えてみることを目的とした展覧会を開催いたします。

視覚障害者や外国人など、様々な立場の人たちを展覧会来場者に想定した展示空間を演出することで、同じマンガ作品でも様々な観方や楽しみ方があることを知っていただけたらと思います。


日時

2016年11月23日(水・祝)~2017年2月7日(火)
◇ 開館時間:午前10時~午後6時(最終入館は午後5時30分)
◇ 休館日:毎週水曜日、12/28~1/4

会場

京都国際マンガミュージアム2階 ギャラリー4

料金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です

内容

マンガをミュージアムの展示として見る意味や楽しみとはなんなのでしょうか。わざわざミュージアムに行って、マンガ展を「見て」よかったと思える展覧会とは?

この展覧会では、具体的な3つのマンガジャンル――「学習マンガ」「萌え美少女イラスト」「諷刺マンガ」を取り上げ、それぞれに、立場の異なる3人の展覧会来場者を想定したコーナーを展開しています。まずは、3つの各マンガジャンルを「正しく読む」場合のオーソドックスな解説コーナーを配置しました。加えて、それぞれのマンガジャンルに2つずつ、「視覚障害者」「外国人」「コスプレーヤー」など、あえて特定の立場の人をターゲットとしたマンガの「楽しみ方」を提案する展示を配置しています。

会場構成=9つのコーナー


藤木輝美
「学研まんが ひみつシリーズ からだのひみつ」
1979年
© 学研プラス/藤木輝美

学習マンガ

藤木輝美「学研まんが ひみつシリーズ からだのひみつ」

  • 学習マンガ/を「正しく」読む
  • 学習マンガ/をキャラで楽しむ
  • 学習マンガ/を触覚で読む

    ※視覚障害のある人がマンガを「読む」ことを
    想定したコーナー



皇宇(ZECO) 「鋼鉄少女 第一次ソロモン海戦」 2015年 © Friendly Land

萌え美少女イラスト

皇宇(ZECO)「陽炎少女丹陽」

  • 萌え美少女イラスト/を「正しく」読む
  • 萌え美少女イラスト/でまちおこし
  • 萌え美少女イラスト/もアート


「中立問題」1905年

諷刺マンガ

「中立問題」

※日露戦争をテーマとした当時のオーストリアの諷刺マンガ

  • 諷刺マンガ/を「正しく」読む
  • 諷刺マンガ/を外国からみる
  • 諷刺マンガ/でコスプレ?!
    ※コスプレが体験できるコーナー

関連イベント

シンポジウム「誰のためのポピュラーカルチャー展?」

マンガを含む「ポピュラー文化」を展示するということは、そもそもどういうことなのでしょう?音楽やスポーツなど、様々なポピュラー文化ジャンルの展覧会に携わってきた方たちをゲストに、「誰のためのポピュラーカルチャー展?」ということを考えます。

日時 2017年1月9日(月・祝)午後2時~午後4時
会場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー6
出演者 表智之(北九州市漫画ミュージアム)
永井良和(関西大学・大衆文化論)
三浦文夫(関西大学・音楽産業論)
マンガミュージアム研究会
料金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
定員 50名(先着順)
参加方法 事前申込不要。

※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。
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