竹宮惠子監修 原画´(ダッシュ)展示シリーズ
凛々しく 可愛らしく
退色しやすいデリケートなマンガ原稿の保存と公開を両立させるべく開発した精巧な複製原画・原画'(ダッシュ)。このプロジェクトの実施で、より多くの方に身近に作品を楽しんで頂けるようになりました。マンガ家で、京都精華大学マンガ学部教授の竹宮惠子氏を中心に、京都精華大学・国際マンガ研究センターと共同研究を進めています。
今回は、原画'(ダッシュ)プロジェクトの新作、藤井千秋、花村えい子、ちばてつやの3名の作品各30点の原画'(ダッシュ)と、本プロジェクト監修者である竹宮惠子の新作含む原画'(ダッシュ)30点の合計約120点もの作品を展示いたします。
それぞれの時代に少女読者のあこがれだった、凛々しく可愛らしい主人公たちをご堪能ください。
期間 |
2013年6月22日(土)~10月22日(火) |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー4、ギャラリー6 |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
出展作家 | 藤井千秋、花村えい子、ちばてつや、竹宮惠子(計4名・順不同) |
内容 |
藤井千秋 原画'(ダッシュ)31点 その他雑誌など数点 |
主催 京都精華大学国際マンガ研究センター、 京都国際マンガミュージアム
協力 有限会社トランキライザープロダクト
花村えい子×ちばてつや×竹宮惠子 スペシャル座談会
出展作家の花村えい子、ちばてつやと本プロジェクトの監修者である竹宮惠子によるトークショー。
日時 | 2013年9月22日(日)午後2時~4時 |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
定員 | 250名(先着順) |
参加方法 |
事前申込不要 ※当日午前10時よりミュージアム館内にて整理券を配布 |
原画'(ダッシュ)について
原画'(ダッシュ)とは、コンピュータにマンガ原稿を取り込み、綿密に色調整を重ねた上で印刷した、精巧な複製原画。描線の濃淡や色彩の階調など微妙な細部まで再現し、原画と並べても見分けがつかない程の精度を持つ。マンガ「風と木の詩」「地球へ...」などの作者で、京都精華大学マンガ学部教授の竹宮惠子が中心となって研究を進め、退色しやすいデリケートなマンガ原稿の保存と公開を両立させるために開発。2001年より、京都精華大学と共同で研究を開始し、現在では、京都清華大学の国際マンガ研究センターと共同で研究を進めている。
≫ 『原画ダッシュプロジェクト』IMRC(国際マンガ研究センター)ページはこちら「おでかけ」© 藤井千秋
藤井千秋(ふじい ちあき)について
岐阜県生まれ、京都育ち。1941年京都絵画専門学校(現・京都芸大)入学。その後『少女の友』と専属契約を結び挿絵画家としてデビュー、一世を風靡する。フリーの挿絵画家となってからは『女学生の友』を中心に活躍。「千秋プリント」と呼ばれるハンカチやスカーフ、文房具などが多数作られ人気となる。童話の挿絵も多く描いた。戦後の美少女を描き「最後の抒情画家」とも評される。
藤井千秋公式HP:http://chiaki-fujii.com
「霧のなかの少女」© 花村えい子
花村えい子(はなむら えいこ)について
埼玉県生まれ。1959年、貸本『虹』に「紫の妖精」を寄稿しデビュー。1966年『週刊マーガレット』で「霧のなかの少女」を連載、テレビドラマ化もされ大ヒットした。その後女性誌へと活躍の場を移し、長編歴史ものなども描く。2007年パリの「ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール」展で特別賞受賞。同展では、初の日本人マンガ家として特別展示を行い、正会員に承認される。
「ユキの太陽」© ちばてつや
ちばてつや について
東京都生まれ。1950年マンガ同人誌『漫画クラブ』に参加。1956年プロデビュー。1968年『週刊少年マガジン』に連載された「あしたのジョー」は大ヒットし社会現象となる。1962年「1・2・3と4・5・ロク」で講談社児童まんが賞、2001年、これまでの作品に対して文部科学大臣賞、他多数受賞。現在は文星芸術大学教授として教鞭を執る傍ら、日本漫画家協会理事長をつとめる。
「地球へ...」© 竹宮惠子
竹宮惠子(たけみや けいこ)について
徳島県生まれ。1967年『COM』月例新人賞佳作入選を経て、翌年『週刊マーガレット増刊』掲載の「りんごの罪」で本格デビュー。「花の24年組」の一人として新世代の少女マンガをリードし、1979年度に「風と木の詩」「地球へ...」での2作品で小学館漫画賞受賞。現在は、京都精華大学マンガ学部教授として、後進の育成に日々務めている。
※スケジュール・出演者・内容などについては変更の可能性があります。予めご了承ください。