少女マンガの衣類の開発プロジェクト
少女マンガが教えてくれた可愛くなるための魔法=MaGiC
2011年より始まった「少女マンガ」からインスピレーションを得た衣類の開発プロジェクト「Kyoto Manga Girls Collection」(略称;Kyoto MaGiC)。「少女マンガとファッション」の関係を改めて解き明かすとともに、京都の新産業の創出を目的としています。
第一弾の企画として、「少女マンガとファッション」の原点的な作家である「中原淳一」と「高橋真琴」の作品をテーマに衣類の開発をいたしました。ファッションショーと展覧会にて、Kyoto MaGiCがおくる最高の魔法をお楽しみください。
少女マンガの源流とも言われる抒情画家の中原淳一。彼の画は、現在、マンガといって思い浮かべるものとはイメージが異なりますが、後の少女マンガ家たちが受けた影響を考えると、「少女マンガとファッション」の原点を探る意味で押さえるべき人物です。今回は、中原淳一が生涯のテーマとして描いた『日本女性の美』に着目。和装モダンを得意とする京都発ブランド「SOU・SOU」が、中原画の和装をテーマに10点を制作。5点は画を再現した振袖浴衣。もう5点は、SOU-SOUオリジナルの要素を加えたアレンジ作品です。モダンで古びない中原淳一の魅力をご堪能ください。
戦後より発展した少女マンガ。外国文化への憧れからか、少女マンガは黎明期よりフリルやお花が満ち溢れる世界でした。それは、戦後の貧しい少女達にとって、憧れであり夢でした。高橋真琴はそんな時代に活躍した作家です。彼は、登場人物のファッションスタイルが見えやすくするため、コマをぶちぬいた「スタイル画」などの表現方法を広めた一人です。現在にいたるまで、少女の憧れは、高橋画に凝縮されているといっても過言ではありません。今回は、高橋画の真骨頂「ウエディングドレス」に着目。京都のオーダードレス専門店veronaがその再現に取り組みます。ディテールまで描きこまれた美しい画が、実際のドレスではいかに表現されるのか、ご期待ください。
"Kyoto MaGiC"のプロジェクト担当者がブログにて取り組みの「今」をお伝えします!
◆ えむえむブログ≪Kyoto MaGiC便り≫ ◆
Kyoto MaGiC 展覧会
少女マンガとファッション―中原淳一と高橋真琴の世界
「少女マンガとファッション」をテーマに、ファッションに関するマンガの紹介や事例の一部をパネルなどで紹介するとともに、「Kyoto MaGiC」で制作された中原淳一の和装と高橋真琴のウエディングドレスが展示されます。
期間 |
2012年3月30日(金)~7月1日(日)
◇午前10時~午後6時(最終入館は午後5時30分) ※ 6/25(月)~28(木)はメンテナンスのため休館 |
場所 | 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー4 |
料金 |
無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です ※京都市在住の方は、3月31日(土)までの期間、当館開館5周年記念「入場料ご優待キャンペーン」につき、京都市民を証明するものを提示いただくと、ミュージアム入場料は2割引となります。 |
主催 京都市、京都国際マンガミュージアム
プロフィール
中原淳一(なかはら・じゅんいち)氏について
1913年生まれ。戦前より、雑誌『少女の友』などに抒情画を発表し、少女達から絶大な支持を得た。また、中原の抒情画は、戦後に発展した少女マンガ家たちにも、大きな影響を与え、少女マンガの源流とも言われる。終戦後は、雑誌『それいゆ』(1946年)『ひまわり』(1947年)『ジュニアそれいゆ』(1954年)『女の部屋』(1970年)を相続いて創刊。中原は、戦前戦後の女性に「美しく生きる」を教えた。1983年、逝去。しかし、中原の古びない作品は、今の若い世代にも人気で、中原が出版した本や雑誌は、多くが復刻されている。
高橋真琴(たかはし・まこと)氏について
1934年、大阪市生まれ。1957年、『少女』にて、雑誌デビュー。「あらしをこえて」「プチ・ラ」などのマンガ作品を連載し、人気を博した。登場人物のファッションをみせるために、コマをぶちぬいて全身を描く「スタイル画」を多用した作家で、少女マンガとファッションの関わりをより密接にした。その後は、一枚絵を主に描くようになり、現在も少女画で若い世代から人気を博している。特にロリータ少女たちからは、カリスマ的な存在として支持される。1987年千葉県佐倉市に真琴画廊を開廊。1992年以降、定期的に個展を開催、意欲的に新作に取り組んでいる。
SOU・SOU(ソウ・ソウ)について
「日本の伝統軸線上にあるモダンデザイン」をコンセプトに、オリジナルテキスタイルを作成し、地下足袋や和服、家具等を製作、販売する京都のブランド。脇阪克二(テキスタイルデザイナー)、辻村久信(建築家)、若林剛之(デザイナー兼プロデューサー)らによって2002年設立。京都に数店舗を経営するほか、東京や海外にも支店が存在する。
SOU・SOUのブログ 『一語一絵』
【一日一駄話】 ― SOU・SOUデザイナー若林剛之によるたわいもない事 ― Kyoto Magic (2012.02.02)
【一日一駄話】 ― SOU・SOUデザイナー若林剛之によるたわいもない事 ― マンガミュージアム (2012.03.21)
【一日一駄話】 ― SOU・SOUデザイナー若林剛之によるたわいもない事 ― 中原淳一×SOU・SOU (2012.03.25)
【一日一駄話】 ― SOU・SOUデザイナー若林剛之によるたわいもない事 ― 中原淳一×SOU・SOU 展示 (2012.03.30)
【お知らせ】 Kyoto MaGiC ファッションショー@マンガミュージアム (2012.03.31)
【一日一駄話】 ― SOU・SOUデザイナー若林剛之によるたわいもない事 ― USTREAM (2012.04.01)
【一日一駄話】 ― SOU・SOUデザイナー若林剛之によるたわいもない事 ― 中原淳一×SOU・SOU NHK (2012.04.07)
verona(ヴェローナ)について
「花嫁の笑顔を輝かせたい」をコンセプトに、オーダードレスを中心に手がける京都のウエディングドレス専門店。1986年設立。キャリア40年を持つデザイナー・新井美乃里をはじめとし、veronaのデザイナーが手がけたドレスは、最高級の素材と縫製技術で全国から好評を得る。2001年からは和装ウエディングも手がけている。
http://www.sposa-verona.com/index.html
verona 美乃里のブログ
中原淳一×高橋真琴のファッションショー!! (2012.01.26)
高橋真琴さんの (2012.02.28)
高橋真琴+中原淳一ファッションショー (2012.03.24)
国際漫画ミュージアムにいます! (2012.03.24)
最後のリハーサル! (2012.03.24)
高橋真琴さんと中原淳一さんのファッションショー!! (2012.03.28)
verona スタッフブログ
Kyoto MaGiC ~in 京都国際マンガミュージアム~ ※前日編 (2012.03.24)
Kyoto MaGiC ~in 京都国際マンガミュージアム~ ※当日編 (2012.03.25)
Kyoto MaGiC ファッションショー
少女たちの夢―中原淳一と高橋真琴の世界
日時 |
2012年3月25日(日) |
第1部:ファッションショー(30分) |
|
第2部:デザイナーらによるアフタートーク(1時間30分) 出演:中原利加子(ひまわりや代表)
若林剛之(SOU・SOUデザイナー) 司会:倉持佳代子(京都国際マンガミュージアム研究員) |
|
会場 | 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール |
料金 |
無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です ※京都市在住の方は、3/31日(土)までの期間、当館開館5周年記念「入場料ご優待キャンペーン」につき、京都市民を証明するものを提示いただくと、ミュージアム入場料は2割引となります。 |
定員 | 150名 |
参加方法 |
事前申込み制・郵便往復はがき(私製を除く)に、必要事項(下記参照)を記入のうえ申込。申込者多数の場合は、抽選。 返信発送予定日:3月10日(土) 必要事項 (往信表面)
〒604-0846 (往信裏面)
「KyotoMaGiC」係とし
(返信表面) |
主催 京都市、京都国際マンガミュージアム
※スケジュール・出演者・内容などについては変更の可能性があります。予めご了承ください。