諸星大二郎原画展:不熟1970-2012
「海の女」© 諸星大二郎/河出書房新社
「西遊妖猿伝」など独特の世界観が展開する作品で多くの熱心な読者を獲得し続けているマンガ家・諸星大二郎氏の原画作品のべ60点(3期合計)を紹介する展覧会を開催します。
今回は、展覧会を3期に分け、それぞれ展示される作品の選定を、諸星氏を敬愛し、ご本人たちも唯一無二の作品で人気のマンガ家である高橋葉介氏(「夢幻紳士」シリーズ)と藤田和日郎氏(「うしおととら」)、そして諸星氏自身が行います。
3人の天才の目を通した、諸星大二郎の不思議な世界に浸っていただけたらと思います。
期間 |
2013年6月29日(土)~9月29日(日)
◇午前10時~午後6時(最終入館は午後5時30分) ※ただし、7/11(木)~9/3(火)は無休
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会場 | 京都国際マンガミュージアム 1階 エントランスホール | ||
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です | ||
内容 |
先般刊行された諸星大二郎氏の初画集『諸星大二郎 不熟 1970-2012』(河出書房新社)に掲載されている、名作単行本の表紙を飾ったカラーイラストなどの原画約50点を3期にわけて展示します。それぞれ展示される作品の選定を、諸星氏を敬愛し、ご本人たちも唯一無二の作品で人気のマンガ家である高橋葉介氏(「夢幻紳士」シリーズ)と藤田和日郎氏(「うしおととら」)、そして諸星氏自身が行います。 |
主催 京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター
協力 河出書房新社
百物語の館×諸星大二郎原画展 関連イベント
藤田和日郎トークショー
本展でセレクターのひとりを務めた藤田和日郎氏をゲストにお迎えしたトークショーを、怪談イベント「百物語の館~行きはよいよい、帰りはこわい~」の一部として開催します。
怪談会のために作られたセットを舞台として、同イベントの監修者であり、怪談文学、妖怪研究の第一人者でもある京都精華大学教授の堤邦彦氏を聞き役に、藤田ワールドの魅力に迫ります。
日時 | 2013年8月3日(土) 正午~2時 |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
出演 |
藤田和日郎(マンガ家) [司会]伊藤遊(京都精華大学国際マンガ研究センター研究員) |
定員 | 150名(先着順) |
参加方法 |
事前申込不要 ※当日午前10時から京都国際マンガミュージアム館内にて整理券を配布 |
「西遊妖猿伝」© 諸星大二郎
「妖怪ハンター」© 諸星大二郎
「夢幻紳士 回帰篇」 © 高橋葉介 / 早川書房
「うしおととら」 © 藤田和日郎/小学館
「顔のない女」 © 高橋葉介 / 早川書房
「月光条例」 © 藤田和日郎/小学館
諸星大二郎(もろほし・だいじろう)について
1949年、長野県生まれ。1970年、『COM』に投稿した作品が掲載され、マンガ家デビュー。74年、『ビッグコミック』、『週刊少年ジャンプ』という青年マンガ・少年マンガ誌の新人賞に相次いで入選、注目を集める。その後、「マッドメン」シリーズ、「暗黒神話」、「妖怪ハンター」シリーズ、「栞と紙魚子」シリーズなど、古代史や民俗学などに材をとりつつ奇妙な読後感を残す独特の作品を次々と発表した。2000年、「西遊妖猿伝」で第4回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。
高橋葉介(たかはし・ようすけ)について
1956年、長野県生まれ。1977年、「江帆波博士の診療室」でマンガ家デビュー。当初より、奇妙さとユーモアの入り混じった独特の世界観と、毛筆を多用した描法で、大友克洋や高野文子といった奇才と共に「ニューウェーブ」の旗手として注目を集めた。その後も、「夢幻紳士」シリーズや「学校怪談」といった人気作品を数多く手がける。
藤田和日郎(ふじた・かずひろ)について
1964年、北海道生まれ。1988年、マンガ家デビュー。90 年より『週刊少年サンデー』本誌で連載開始された、妖怪伝奇アクション「うしおととら」が大ヒット、一躍人気マンガ家の仲間入り。以降、「からくりサーカス」、「月光条例」など、独特の世界を舞台に、少年マンガらしいアクションが展開する作品を発表し続けている。