ヌーベル・バンド・デシネ展
‐フレンチコミックスでつながるアーティスト‐
日本でも盛り上がりつつあるフランス語圏のコミックス、バンド・デシネ(BD)。 でもまだまだその魅力の全貌を現してはいない。 BD作家はBD以外の制作を行うことも多く、今回はBD以外の活動(イラスト、映像、アニメ、音楽等)でも活躍する、気鋭の主にヨーロッパ在住の6名の作家を紹介する。
本展では若手作家によるBD作品の魅力はもちろん、その枠にとらわれず、それぞれの世界観を様々なジャンルを横断し表現する、彼らの刺激的で自由な創作活動の展示に触れよう!
期間 |
2014年3月15日(土)~5月25日(日) |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー6 |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
出展作家 |
A-li-ce(アリス)、フミオ・オバタ、フレディ=ナドルニィ・プストシュキン、 |
内容 |
A-li-ce(アリス)/ 原画・複製原画・映像 約15点 |
主催 京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター
関連イベント
トークショー
BDとアニメとマンガ ―海外の作家の視点から―
出展者のジェローム・ブルベス氏とフミオ・オバタ氏によるトークショー
日時 | 2014年3月16日(日)午後2時~4時 |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1 |
出演者 |
ジェローム・ブルベス(アニメーション作家) フミオ・オバタ(BD作家) |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です |
定員 | 50名(先着順) |
参加方法 | 事前申込不要 |
作家プロフィール
[Fucking Wonderland」 © A-li-ce
A-li-ce (アリス)
1981年ダンケルク(フランス)生まれ。2007年にパリの社会科学高等研究院(EHESS)の修士課程を卒業し、現在は映像作家として活動。ソロの活動名義は「A-li-ce」。舞台映像を手がけるほか、2008年からVJ(ビジュアルジョッキー)としてフランス国内、ヨーロッパ各国で活動する。2011年、フランスVJコンテスト第2位。代表作は「Fucking Wonderland」プロジェクト。現在はベルリンとパリを行き来する。
「Smile!」 © Fumio Obata
フミオ・オバタ (Fumio Obata)
1975年東京生まれ。1991年、高校生の時にイギリスに移住。英国王立芸術学院で修士号を取得。2003年~08年までアニメーションスタジオで働く。2008年にフランス、アングレームの作家の家に滞在し、2011年にカナダの出版社より初のBD単行本「L'incroyable histoire de la sauce soja(醤油の信じられない話)」(Les Editions de La Pastèque)を出版する。2013年よりグロスターシャー大学上級講師。チェルトナム(イギリス)在住。
「Journal」 © Freddy Nadolny Poustochkine
フレディ=ナドルニィ・プストシュキン (Freddy Nadolny Poustochkine)
1977年モンタルジ(フランス)生まれ。ストラスブール高等装飾芸術学院を卒業。2001年にデビュー作出版。その後ベトナムへの長期滞在を繰り返し、タイ、日本へも赴く。
代表作は2010年の「La Colline empoisonnée(毒された丘)」(Futuropolis)、2006年の「La chair des pommes (りんごの果肉)」(Ego comme X)など。現在もベトナムとフランスを行き来し、最近は映像作品も手がける。
「Petit monstre Rouge」 © Gaëlle Duhazé
ガエル・ドュアゼ (Gaëlle Duhazé)
1979年パリ(フランス)生まれ。ナント大学の博士課程準備過程(DEA)で美術史を修める。その後BDのフェスティバルが行われるアングレームに移住し独学で絵を描く。2007年より子ども向けの本の挿絵作家として活動を始める。現在も引き続き挿絵やイベントのポスター、フランス大手のチェーン店スーパー「Monoprix(モノプリ)」商品のパッケージデザインを手がける。2009年よりナント在住。フリーランスで制作を続ける。
「木霊」 © Jérôme Boulbès
ジェローム・ブルベス (Jérôme Boulbès)
1969年カサブランカ(モロッコ)生まれ、パリ育ち。アニメーション監督、イラストレーター、CGグラフィッカーとして活動。装飾芸術美術大学(ENSAD)のイラストレーション専攻学科卒業。ゲーム会社勤務を経てフリーランスとして独立。最初の短編アニメーション作品「井戸」が数々の国際映画祭で賞を受賞。最新作「春」は2013年のフランス映画祭の短編部門放映作品となる。現在日本在住で、大学で教鞭もとる。
「fôret-wood」 © José Parrondo
ジョゼ・パロンド (José Parrondo)
1965年リエージュ(ベルギー)生まれ。写真の専門学校を卒業後、独学で絵を学ぶ。BDや子ども向けの本を中心に出版する。ウクレレなどを操り、音楽活動も行っている。ベルギーでCDをリリースし、コンサート活動も行う。代表作の「ピエールとジャンヌのパパ!お話しして!」(くらしき絵本館)はフランスで2006年に地上波テレビでアニメ放映され、2010年に長編アニメ作品として劇場公開された。リエージュ在住。
※スケジュール・出演者・内容などについては変更の可能性があります。予めご了承ください。