特別講演会
京都精華大学マンガ研究科・国際マンガ研究センター共催シンポジウム
『ピカドン』日本のアニメーションにおける原爆表現
© Renzo Kinoshita/ STUDIO LOTUS
短編アニメーション映画『ピカドン』が木下連三(1936-1997)と木下小夜子に制作されてから35年。国際的に名声の高い作品ではあるが、アニメーション研究の視点からの分析が十分行われていない。なおかつ、今日の日本で原子力問題や平和問題が新たなアクチュアリティ[時事性]を獲得しつつあることを念頭に、『ピカドン』を出発点とした日本のアニメーションやアニメにおける原爆表現を再検討する必要があるだろう。アニメーション作家兼広島国際アニメーションフェスティバルのディレクターの木下小夜子との徹底的討論を中心に、当時の制作やその後の作品、特にアニメーション映画『はだしのゲン』との比較、さらに現状下でのアニメーションの力を追求する。
日時 | 9月30日(月) 午後2時30分~5時45分 | |
会場 | 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1 | |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です | |
第1部 | 14時30分-14時50分 |
ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学マンガ研究科長)挨拶 『はだしのゲン』(1983年)における原爆投下シークエンスの上映 |
14時50分-15時20分 | 研究報告1 | |
小林翔(京都精華大学マンガ研究科博士後期課程) 「『はだしのゲン』からみた『ピカドン』―アニメ音声論を中心に」 |
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第2部 | 15時30分-15時50分 | 『ピカドン』の上映 |
15時50分-17時15分 |
木下小夜子のアーティスト・トーク 進行:ジャクリーヌ・ベルント、應矢泰紀 |
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17時15分-17時45分 | 研究報告2 | |
應矢泰紀(京都精華大学国際マンガ研究センター研究員) 「アニメに見るキノコ雲の表象」 |
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定員 | 50名(先着順) | |
参加方法 | 事前申込不要 | |
問合せ先 | berndt@kyoto-seika.ac.jp |
主催:京都国際マンガミュージアム/京都精華大学マンガ研究科/京都精華大学国際マンガ研究センター
木下小夜子プロフィール
虫プロダクションを経て、1969年、(株)スタジオロータス入社。以来、国際的に、アニメーション・メディアを基軸とした制作・開発・教育・振興等、幅広い事業・活動を展開し、その仕事はアニメーションのみならず、ドキュメンタリーやフィクションを含む映像分野全般に及ぶ。 1985年に被爆40周年を記念して、木下蓮三と共に、アジアで唯一の国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)公認映画祭として、広島国際アニメーションフェスティバルを企画・実現。現在に至るまでフェスティバル・ディレクターを務め、プログラム企画構成コーディネイトから作家招聘まで、総指揮として質の高い運営を担い、アニメーション・アートの振興に精力的に力を注いでいる。2006年〜2009年、ASIFA会長。現在、ASIFA副会長、ASIFA-JAPAN会長、日本アニメーション学会(JSAS)顧問、大阪芸術大学客員教授、女子美術大学理事、女子美術大学同窓会会長。