連続公開研究会「マンガと学術研究」マンガをテーマとする学位取得論文が増えつつある今日において、学術的なマンガ研究をめぐる、大学院生や若手研究者の交流はますます求められてきています。しかしながら、例えば、年に1回しか開催されない日本マンガ学会の大会では個別の報告を丁寧に議論する余裕がないのが現状です。
本研究会は、実証主義的データ収集やその紹介、さらに同好の者同士の単なる趣味の確認といった狭義のマンガ論よりも、研究方法に対する自覚や批評的で複雑な思考を重視し、(マンガとマンガ以外の研究を含む)領域横断的な問題意識へと開かれた学問的交流の場を目指します。
 どなたでも参加できます。

連続公開研究会「マンガと学術研究」【第6回】

テーマ SHE DRAWS 「女性が描く」 - 「コミックスを描く女性たち」 原画展バレンタイン研究会-
日時 2010年2月14日(日) 午後2時~5時
会場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
料金

無料

参加方法

参加希望者は、2月12日(金)までに (1)名前 (2)所属 を明記の上、ジャクリーヌ・ベルント(国際マンガ研究センター)berndt@kyoto-seika.ac.jpまでご連絡ください。
申し込みをされた方は、当日、受付にお申し出ください。ミュージアム入場料を免除させていただきます。申し込みがなくても無料で参加はできますが、ミュージアム入場料(大人500円、中高生300円、小学生100円)が必要となります。

報告者と論題

第1部 研究発表:「女性が描く」海外マンガを巡って

司会:大城房美

吉原ゆかり「報告:韓国コミックス界における著作権問題について~ウォン・スヨン氏インタビューをもとに」
金素媛「韓国少女マンガ50年の変貌~6人の女性作者を中心に~」
中垣恒太郎「アメリカ女性コミックス文化の黎明期としての1940年代」

第2部 座談会:原画展「コミックスを描く女性たち」によせて

司会:ジャクリーヌ・ベルント

出演者:須川亜紀子・増田のぞみ・倉持佳代子・大城房美

概要 コミックスが男性の文化と捉えられていたアメリカにおいて、女性たちが描いた100年に渡る原画を集めた展覧会「コミックスを描く女性たち」を記念して、SHE DRAWS 研究会を開催します。本研究会では、コミックスやマンガに加え、アニメなど他のメディアとの関係からも、「女性が描く」ということを考えます。マンガがグローバルなメディアとして認知されスタイルとして広まると同時に、より多くの女性作者や読者がそこへ参入するようになってきました。一方で、同様に広く世界で受容されているアニメの監督は、なぜ男性ばかりなのでしょう?バレンタインデーに「女性たちの声」を検証します。

≫ 過去の公開研究会はこちら

-IMRC- 国際マンガ研究センター
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