現代まんがの青春期 『COM』 展
1967年、手塚治虫が設立した虫プロ商事から創刊されたマンガ雑誌『COM』をテーマとした展示を下記のとおり開催いたします。 また、「まんがエリートのためのまんが専門誌」を自称する同誌では、当時のマンガ界のレポートや、ファン・編集者の座談会、マンガ表現についての研究など、特集や読み物も充実していました。 さらに、昭和20年代の雑誌『漫画少年』にならったようなマンガ投稿欄が、日本全国のマンガ少年・少女たちの受け皿となっていました。『COM』は、全国に散らばったマンガ仲間の交流を後押しし、マンガグループや同人誌などの活動を奨励することで、今日のマンガ産業やファン活動の礎を築いたとも言えます。 同誌でデビューしたり、力をつけたりした数多くのマンガ家の紹介や、ライバル誌と見られていた『ガロ』など同時代のマンガ雑誌との比較によって、現代マンガの“青春期”そのものを体現したこの雑誌をご紹介いたします。 同展の開催に併せて、マンガ評論家の村上知彦氏をお招きし、『COM』の果たした役割についてお話しいただく講演会も開催いたしますので、どうぞご期待ください。
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