こんにちは、アラマタ館長です。
新型コロナ、まだ終りませんね。
よっぽど、うらみでもあるのか、と聞きたくなります。
え? 誰のうらみかって? まさかウイルスには聞けないでしょう。
こういうとき、日本人は「バケモノのうらみ」ということにしました。
とくに化け猫ですね。「猫また」ともいわれて。
ひどい目にあった人に代わって、猫がうらみをはらすんです。
だから、夏のお盆には映画も小説もマンガも、そろって「化け猫」の話をとり上げました。子どもだった館長も、ドキドキしながら見ました。
昔は、この役をやらせたら日本一、といわれた「化け猫女優」だっていたんですよ。
そんな有名女優たちが、どういうわけか知りませんが、一生懸命にコワイ「怨み猫」を演じた姿が、忘れられません。
それで、この夏、ミュージアムのお蔵をさがして、忘れられたB級マンガを掘り起こしてみたんです。そしたら、あるわ、あるわ、今は忘れられてしまった化け猫ものがたりが。
だから、みなさんにもご覧いただきましょう、化け猫の魅力は永遠なのです。
京都国際マンガミュージアム/「大マンガラクタ館」館長 荒俣宏