こんにちは。研究員のくらもちです。
皆さん、この本は手に取られましたか?
『りぼんのふろく「カワイイ」のひみつ』集英社 1,944円
なぜ『りぼん』のふろくは「カワイイ」のか?
このひみつを解き明かすために、80年代から90年代にかけての『りぼん』のふろくが一同にオールカラーで掲載されています。当時のマンガ家や編集者、デザイナーのお話も掲載されていて、読み応えたっぷり。眼福な一冊なんです!
実はこの本、京都国際マンガミュージアムで大好評だった『LOVE❤りぼん❤FUROKU 250万乙女集合!りぼんのふろく展』(2016~2017年)
に出展された資料が大活躍しております!こんな展開になろうとは!
最近では、ベルメゾンのプランナーさんが、ふろく展をきっかけに、素敵な企画もしてくれました。
https://www.bellemaison.jp/cpg/interior/ribon/ribon_index.html
企画館としてこんなに嬉しいことはないです・・・!
ありがとうございます。
さて、京都国際マンガミュージアムでは、この本の刊行を記念して、りぼんのふろくを一部お蔵出ししております。小さな小さなコーナーですが、見逃した人やもう一度見たいと思っていた人はぜひ。7つのミニケースで展示しています。館内を探してみてね。
会期:2018年9月1日(土)~11月30日(金)
場所:京都国際マンガミュージアム1階~2階・各所
1987年2月号のふろく
1988年12月号のふろく
1989年3月号のふろく
1990年11月号のふろく
1991年2月号のふろく
1992年6月号のふろく
1993年5月号のふろく
『りぼんのふろく「カワイイ」のひみつ』は現在、ネットでは品薄のようですが、マンガミュージアムのショップではまだお買い求めいただけます!
手に入れてない方はマンガミュージアムのショップでお待ちしております❤
そして、このミニふろく展を準備している最中、さくらももこ先生の訃報を聞きました。
まるちゃんと同年齢くらいの頃、「ちびまる子ちゃん」を『りぼん』で読んだ私にとって、まるちゃんはすぐ隣にいた友達で、自分のような存在です。
よく古くからの友人に「小学生の頃のどうでもいいようなこと、すごく覚えているよね」と言われます。これは「ちびまる子ちゃん」のエピソードと自分が体験した記憶をリンクさせているからなのかな?と思います。
「ほのぼの劇場」の影響も大きいです。初潮や初恋を描くお話がありますが、それを追うような形で自分の青春がありました。
さくら先生のマンガに笑い、元気をもらっていました。
まだ受け止めきれない気持ちでいっぱいですが、マンガミュージアムの研究員としてできることは、さくら先生の作品の魅力をさらに多くの人に伝えていくことだと思いました。
先のブログで広報担当者が追悼コーナーの一文を掲載してくれたので、すでに知っている方もいるかもしれませんが、今回、ミニふろく展の中に、追悼の意を込め、『ちびまる子ちゃん』のふろくをお蔵出しさせていただきました。
マンガの面白さだけでなく、デザイナーとして、イラストレーターとしても素晴らしい才能をお持ちだったことは、当時の読者だけでなく、たくさんの方に知ってほしいです。
まるちゃん、ありがとう!
元250万乙女のみなさん!そうでない方も!
もう一度、マンガミュージアムへ集合して、カワイイふろく達をぜひご覧ください。
(研究員:くらもち)