本日開館

アリックス・ガラン×ニコ・ニコルソン トークショー

フィクションという窓から覗くリアル
—実体験をどう「物語」にするか

2025年10月11日(土)14:00~16:00

京都国際マンガミュージアムでは、これまでも海外のマンガ・コミック作品と作家を紹介するイベントを開催しています。この度は、アンスティチュ・フランセ日本が主催するフランス文学祭典「フランス読書の秋2025」の一環として、ベルギーのバンド・デシネ(フランス語圏におけるコミックスの総称)作家、アリックス・ガラン氏と日本のマンガ家、ニコ・ニコルソン氏をお招きしたトークショーを開催いたします。
バンド・デシネ作家、アリックス・ガラン(「わたしを忘れないで」)と、マンガ家、ニコ・ニコルソン(「マンガ認知症」)。認知症の祖母と過ごした実体験をもとに、一方は自伝的エッセイとして、もう一方はフィクションとして描かれたそれぞれの物語。現実と創作のあいだで、記憶や感情をどうマンガとして表現するのか—二人の作家が語り合います。
※トークショーには、日本語とフランス語の逐次通訳がはいります。
※イベント終了後には、出演者2名によるサイン会開催予定しています。
わたしを忘れないで

「わたしを忘れないで」
©アリックス・ガラン/太郎次郎社エディタス

マンガ認知症

「マンガ認知症」
©ニコ・ニコルソン/筑摩書房

マンガ認知症

「マンガ認知症」
©ニコ・ニコルソン/筑摩書房

会場

京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール

料金

※当日、エントランスの券売機にて当日券のご購入も可能です。
※入館チケットの購入方法は、当日ご入館時に券売機でお求めいただくか、オンラインでの事前購入になります。

出演

アリックス・ガラン(バンド・デシネ作家)
ニコ・ニコルソン(マンガ家)
ユー・スギョン(京都精華大学国際マンガ研究センター/司会)

定員

100名

参加方法

事前申込不要・先着順
※当日午前10時から館内でトークイベントの整理券を配布します。

関連イベント

アリックス・ガラン、ニコ・ニコルソンサイン会

内容

イベント終了後(午後4時以降予定)、当日マンガミュージアムショップで、対象書籍をご購入いただいた方(各作家定員20名)を対象に、アリックス・ガランとニコ・ニコルソンによるサイン会を開催します。

対象書籍

アリックス・ガラン「わたしを忘れないで」(太郎次郎社エディタス)2200円(税込)
ニコ・ニコルソン「マンガ認知症」(筑摩書房)968円(税込)

参考

アリックス・ガラン

ベルギー出身のバンド・デシネ作家。幼いころからバンド・デシネに惹かれ、バカロレア(大学入学資格試験)取得後、ベルギー(リエージュ)のサン・リュック高等美術学校にてバンド・デシネを学ぶ。2017年、フランス・サン・マロで開催されたケ・デ・ビュル祭にて「若き才能」賞を受賞。2018年よりPR会社にイラストレーターとして勤務しながら、「わたしを忘れないで」の制作を始める。デビュー作となる本作品で、2021年FranceCulture学生選考BD賞、2021年ベルギーFnacBD賞、2021年バベリオ賞(BD部門)、2021年ヴィクトール・ロッセルBD賞を受賞。本作は2023年に太郎次郎社から日本語版が出版された。

ニコ・ニコルソン

宮城県山元町出身のマンガ家・イラストレーター。東日本大震災で実家が全壊し、女三代で建て直すまでの道のりをコミックエッセイ「ナガサレール イエタテール」(太田出版)で描く。その後、祖母が認知症を発症。母と共に介護をするなかで抱いた疑問に、心理学や介護の専門家が答える「マンガ 認知症」「マンガ認知症【施設介護編】」(筑摩書房)はシリーズ10万部のベストセラーになった。また、介護生活の様子は、「婆ボケはじめ、犬を飼う」(ぶんか社)、「わたしのお婆ちゃん」(講談社)に描かれている。Webマンガサイト『月マガ基地』にて、“短歌×お笑い”のコメディマンガ「呪文よ世界を覆せ」を連載中。

フランス読書の秋

フランス語で創作された文芸作品を広く知っていただくために、アンスティチュ・フランセ日本が毎年企画しているイベント。多様かつ学際的なプログラムで、フランス語圏や日本の文筆家やマンガ家を取り上げています。

共催:関西日仏学館、京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター
協力:筑摩書房

※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。