休館日

『ようこそ浜村へ、と言いたくて・・・』2023年
©浜村温泉湯けむり映画塾

荒俣宏館長イベント
栗塚旭出演・最新映画作品を観て語る会

~小泉八雲の故地をめぐる、ちょっと「怪談(くわいだん)」な話~

2024年6月15日(土)
14:00~16:00(予定)

この度、京都国際マンガミュージアムで、小説集『怪談(くわいだん)』で世界へ日本の妖怪を紹介した小泉八雲に関するイベントを開催します。

第1部では妖怪への造詣が深い荒俣宏館長による鳥取県と小泉八雲の関係について。第2部では鳥取県で制作されたお化けが登場する自主映画「ようこそ浜村へ」「ようこそ浜村へ、 と言いたくて…」の2本の上映を行います。こちらの作品には日本を代表する京都にゆかりのある俳優・栗塚旭氏が小泉八雲の故地を調査する人物として登場しています。上映会終了後には制作に携わった関係者によるトークショーも予定しています。

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<荒俣宏館長からのコメント>
京都で妖怪文化の発信もがんばっている"マンガ・ミュージアム"です。そろそろ付きもかげる梅雨のお化けどき、ぜひ皆さまと観てみたい”自主映画”の上映会を開きます。
京都で映画にかかわってこられた俳優・栗塚旭さんとのご縁で実現したイベントです。あの小泉八雲が日本独特の「怪談」を発見した聖地「鳥取」(水木しげる先生も暮らした!)を舞台とさする作品で、栗塚さんは八雲の故地を訪ね歩く不思議な人を演じます。まさに人と亡霊が共生する世界。劇場では公開されないこの作品を観られる稀な機会です。
この上映にあたって、小泉八雲と鳥取県の深いかかわりについては、私が解説をおこない、困難な映画制作に挑戦された鳥取県浜村のスタッフ出演者による裏話もたっぷり聞けるはずです。
マンガと映画を愛する皆さん、京都では初の上映となる映画です。どうぞふるってご参加ください。

会場

京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール

定員

70名(事前申込・先着順)

対象

中学生以上

参加方法

事前予約制(2024年6 月14日(金)午後11時59分まで受付)

※定員に空きがあれば、参加整理券を当日の午前10時30分よりミュージアム館内にて配布します。

『ようこそ浜村へ』2014年 c浜村温泉湯けむり映画塾

内容

第1部 14:00~14:30
講演「小泉八雲の怪談 -鳥取県との関わり-」(30分)

出演

出演:荒俣宏(京都国際マンガミュージアム館長)

島根県松江市に在住していた事で知られる小泉八雲ですが、鳥取県へ足を運び、著書『日本の面影』では日本海岸線の文化について、特に浜村温泉についての記述が残されています。本公演では荒俣宏館長が小泉八雲の業績と鳥取での足取りについて語ります。

第2部 14:40~16:00
映画「ようこそ浜村へ」「ようこそ浜村へ、 と言いたくて…」上映&トークショー(上映1時間、トークショー20分)

出演

出演:荒俣宏(京都国際マンガミュージアム館長)
栗塚旭(俳優)
(司会)應矢泰紀(京都国際マンガミュージアム学芸室員)

2023年6月に他界した時代劇映画の巨匠・中島貞夫監督が、鳥取県で開催されている「浜村温泉湯けむり映画塾」の塾長を務め、自主制作映画の監修を行い、多くの名作を誕生させてきました。その中で誕生した作品「ようこそ浜村へ」とその10年後を描いた「ようこそ浜村へ、と言いたくて…」を上映します。本作は「浜村映画祭」で上映されましたが、京都での上映は初となります。

上映後には荒俣宏館長と作品に出演した映画俳優・栗塚旭氏をお招きした対談を予定しています。栗塚氏とは、2019年に「新選組血風録」を語るイベントを開催し、今回で2回目の対談となります。

荒俣宏(あらまた・ひろし)プロフィール

作家。
京都国際マンガミュージアム館長。
1947年東京生まれ。慶応義塾大学卒業後、10年間のサラリーマン生活ののち独立。百科事典の編集助手をしながら書いた小説『帝都物語』がベストセラーになり,日本SF大賞受賞。『世界大博物図鑑』で、サントリー学芸賞受賞。神秘学、博物学,風水等多分野にわたり精力的に執筆活動を続け,その著書,訳書は350冊あまり。稀覯書のコレクターとしても有名である。
子どもの頃は貸本マンガに夢中になり、漫画家を目指し漫画賞に応募したこともある。
近著に『日本まんが1巻~3巻』(東海大学出版)など。

栗塚旭(くりづか あさひ)プロフィール

俳優。
1937年北海道生まれ。京都市在住。1957年、毛利菊枝が主催する劇団くるみ座に入団。「ベニスの商人」などの舞台に出演する一方、1965年司馬遼太郎原作ドラマ「新選組血風録」(NET・現テレビ朝日)で土方歳三役を演じ、好評を博した。以後1966年「われら九人の戦鬼」、1967年「俺は用心棒」、「風」、1970年「燃えよ剣」など数々の時代劇作品に登場し、“テレビ時代劇を語る上で欠かすことの出来ない存在”と言われている。
その後も「暴れん坊将軍」「水戸黄門」などの作品にも出演、2004年には香取慎吾主演NHK大河ドラマ「新選組!」で土方歳三の兄役で出演。
2005年に女優・藤村志保と映画「二人日和」で共演し、ドイツ・フランクフルト【第5回ニッポン・コネクション】グランプリ受賞するなど映画、テレビで活躍中である。

◆浜村温泉湯けむり映画塾について

鳥取市気高町を中心に「鳥取で・鳥取らしい・鳥取でしか出来ない」映画制作を目指し活動。
地域住民が積極的に映画制作に参加し、誰もが参加出来る総合芸術の映画(映像)の持つ特性を活かしながら、地域の魅力を発信しています。

『ようこそ浜村へ』作品紹介

ある日、ポックリと死んでしまった新米幽霊“翔太”。寂れた温泉地、浜村温泉街で出会った旅館の若女将“あゆみ”に一目惚れ。ベテラン幽霊“直爺”の助けを得て、旅館と浜村温泉街を盛り立てようと一計を案じる・・・。

『ようこそ浜村へ、と言いたくて・・・』作品紹介

浜村温泉が枯れる!温泉街に大ピンチが訪れた。旅館経営を継いだ弟“かける”と温泉街の行く末を案じる“あゆみ”。そこに小泉八雲研究家を名乗る不思議な客“仙太郎”が現れて・・・。『ようこそ浜村へ』から10年後を描いた作品。

共催:京都国際マンガミュージアム/浜村温泉湯けむり映画塾実行委員会

※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。