京都国際マンガミュージアムでは現在、今年創刊50周年を迎えたマンガ雑誌『ビッグコミック』の歩みと、その誌面を飾った名作の数々を、約200点の原画等で振り返る展覧会「ビッグコミック50周年展-半世紀のビッグな足跡-」を開催しています。
同展の関連イベントとして、『ビッグコミック』新人賞でマンガ家デビュー、日常の何気ない出来事を鋭い視点で切り出した作品を発表してきた齋藤なずな氏と、評論家の呉智英氏をお迎えした対談を、開催します。
-
会場2F ギャラリー6
-
定員50名
※先着順 -
料金
-
出演齋藤なずな
呉智英 -
参加方法事前申込不要
※当日午前10時からミュージアム館内にて整理券を配布。 -
主催京都国際マンガミュージアム
京都精華大学国際マンガ研究センター -
協力小学館ビッグコミック編集部
『ビッグコミック』は、一般的にはあまり認識されていませんが、女性マンガ家に大人向き作品の発表の場を与え、新人賞を通し、後にマンガ史を彩ることになる作家を数多く輩出している、という意味でも、マンガ史上、非常に重要な役割を果たしてきました。40歳で同誌の新人賞を受賞し、その後、次々と「ビッグコミック」各誌で名作を発表してきた女性マンガ家・齋藤なずな氏は、その意味では、『ビッグコミック』を象徴する作家のひとりと言っても過言ではありません。日常生活における普通の人たちの心の機微を丁寧に掬い取った作品群は、近年、あらためて注目を集めています。
本対談では、今年刊行された齋藤氏の単行本に解説を寄せた呉智英氏を聞き手に迎え、味わい深く、時に鋭い齋藤ワールドの魅力を語っていただきます。
◆齋藤なずな(さいとう・なずな)氏について
1986年、『ビッグコミック』1987年1月10日号(小学館)に、小学館第21回ビッグコミック賞入選の「ダリア」が掲載され、デビュー。「ビッグコミック」各誌や『話の特集』等で、中短編を中心に発表。『ビッグコミック』に掲載された代表作として、「鳥獣草魚」(1991年)、「迷路のない町」(1994年)などがある。
2017年より、『ビッグコミックオリジナル増刊号』にてシリーズ連載「ぼっち死の館」を開始。今年は、単行本『夕暮れへ』(青林工藝舎)を刊行、個展も開かれた。
◆呉智英(くれ・ともふさ)氏について
1946年愛知県生まれ。評論家、マンガ評論家。幅広い知識を背景に、マンガ評論を展開。2001年の日本マンガ学会発足(現・理事)や、2006年の京都国際マンガミュージアム開館(現・研究顧問)にも大きく関わる。『犬儒派だもの』 『言葉の常備薬』 『現代マンガの全体像』 「マンガ狂につける薬」シリーズなど著書多数。
※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。