。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆紙芝居・10月口演・:*:・゚★,。・:*:・゚☆
2(土) だんまる
3(日)らっきょむ
9(土) だんまる
10(日)らっきょむ
16(土) らっきょむ
17(日)らっきょむ
23(土) だんまる
24(日)だんまる
30(土) らっきょむ
31(日)らっきょむ
夏休み。 宿題終えれぬ僕はいつも8月の終わり大慌て。
「だから言ったでしょ!」
母の怒鳴り声が僕をまた追いやる。
誰か代わりにやってくれないだろうか。
そんな身勝手な子ども達に優しくそっと寄り添う、おたすけ地蔵。
夏休みの宿題を全部まるまる引き受けてくれるというお地蔵さん。
そんな便利なお地蔵さん、どんなポケットからも出てこないぞ。
僕と同じ境遇。
夏休みの宿題やれなかった女の子がその噂を耳に、お地蔵さんに頼みこむ。
果たして女の子の運命やいかに!?
“おたすけ地蔵”
文芸社絵本コンクール。
1600人もの人が応募する中、妹弟子(いもうとでし)はるるが大賞を獲った。
うん。
まずはそのくらいの賞とってもらわなきゃ、座員だなんて認めません。
なんて本人には言ってるけど、すごいな。こいつめ。羨ましい。
その手柄を僕のものにしてしまいたい。
噂の流行り病やってくる前から、紙芝居屋の歩く道は道なき道。
多くの弟子たちを残した指標になる師匠ヤッサンら遠い夕焼けの向こう。
こんな時代、厳しくやりづらいルール守りながらでも、紙芝居出来る舞台がある。 ありがたい。
京都国際マンガミュージアム紙芝居小屋。
今ではあまり見られないが、海外の方も多く来られる客層つかめぬこの舞台。
誰彼構わず任せられる舞台ではない。
ここでの紙芝居すること力及ばず、叶わず、辞めていったお弟子さんは決まって誰かのせい。
誰かのせいにできてしまう、脇役人生。 つまらない。
だけど、そんなつまらない人の吐く言葉に、僕はいつも傷つけられる。
自分が傷つくくらいならと、その痛みは師匠や僕に押しつける。
そんな人の言葉、ほおっていたらいいのに、僕の胸にいつも直撃する。
死んだ師匠が、父がもう一度殺されるような思い。
悔しくて腹立しくて、とても痛い。
そんな中。妹弟子はるるがしつこくヤッサン一座の紙芝居に食い下がる。
今年の夏休みの終わり。はるるがマンガミュージアム紙芝居小屋の舞台に立った。
いもうと弟子のくせに、僕よりほんのだいぶちょっと歳上で。
師匠より、数センチ歳下のはるる。
人は簡単に父を師匠と呼ぶけど、はるるは本物。
亡くなった師匠を今も惚れ込んでいて、僕の後ろを追い越さんばかりにドタバタ追いかけてくる。
ふりほどこうとしても尾いてくる。
絵本作家大賞なんて肩書きまで乗せちゃって、ほんと生意気で羨ましく嫉妬に狂いそうになるけど、こうやって今も師匠と呼んでくれるいのちに、師匠、父、ヤッサンのいのちは今も生かされる。
ありがとう。
その言葉を投げても、「別にあんたの為じゃない」にっくたらしい言葉が返ってくる。
それでもやっぱり僕は言いたい。
師匠に代わり、道なき道、未知なる道、紙芝居を僕が先頭走りたい。
今年度は、週末だけの京都国際マンガミュージアムでの紙芝居。
土日のどちらかは、はるるが口演。
はるるのお助け地蔵の物語と、はるる物語。
お越しください。
= ヤッサン一座の紙芝居 だんまる=