本日開館

《紙芝居》3月 実演者スケジュール

。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆紙芝居・3月口演・:*:・゚★,。・:*:・゚☆
1 日(土) だんまる
2 日 (日) はるる 
3 日 (月) らっきょむ
4 日 (火) はるる
6 日 (木)はるる
7 日 (金)らっきょむ
8 日(土)はるる   
9 日 (日)だんまる
10 日(月)らっきょむ
11 日 (火)はるる
13 日(木)だんまる 
14 日(金)らっきょむ
15 日 (土)だんまる 
16 日 (日)はるる  
17 日 (月)らっきょむ
18 日 (火)はるる
20 日 (木・祝) らっきょむ
21 日 (金) だんまる
22 日 (土) らっきょむ 
23 日 (日) はるる
24 日(月) だんまる
25 日(火) はるる
27 日(木) らっきょむ
28 日(金) だんまる
29 日(土) はるる
30 日(日) だんまる
31 日(月)らっきょむ  
何度もやって来る子どもがいる。
何度もやって来る大人がいる。
とっても嬉しく、とぉってもやりづらい。 
ここ京都国際マンガミュージアムで紙芝居するようになってから、最初は、そんなお客さんに合わせて、新しい物語産み出していかなきゃって思ったけど追いつかない。
何度も見に来る子ども心溢れる目は、また別の楽しみ方をしているようだ。
「あーっ!これ、前見たわぁー!」
皆に聞こえるようなデッカい独り言。心の中で呟けばいいのに。クイズの答えだって知り尽くしている。
頭ごなしに「子どもは可愛い」「子ども好き」なんて言う大人には僕はなれっこない。
紙芝居で向かい合う子どもは、コンニャロウと思わされることしばしば。
向き合って、やりあって、時に負かされて、その中で芽生えてく、紙芝居屋と子どもとの関係。
そこから芽生えて来る“可愛い”と“好き”。 
けどそんなのも口に出さず胸に感じて思うもの、告白なんかしなくていいのだ。

何度も来る子どものカバン。
もじもじしながら中から取り出して出して来るのは、家で描いてきたという紙芝居。
紙芝居中は、ネタばらししたり、騒いだり、ものすごくうっさくにぎやかなのに、おとなしくなってしまう子ども。
せっかくだからやってみなよ。
そんなこと言われても、やれっこない。ボソボソふにゃふにゃ聞こえない声。 
僕にもあったそんな子ども時代、大人時代を覚えてる。
「どうだ、わかったか。紙芝居やる方は大変なんだぞ!」
僕と子どもの二人劇場に、他のお客さんも寄って来る。
子どものドキドキが加速する。
心臓が高鳴って子ども中を血が大忙しに駆けまわる。
それは、きっと「やめとけ!」のサインじゃない。 
「すすめ!」のサイン。
そのドキドキ、ハラハラ、ソワソワ、の向こうに見えて来る新しい世界。 
壁を破った子どもが、またやりたいと新しく作り直したという紙芝居を持って来る。
その目と心臓から聞こえて来るワクワクの心拍音。
前よりもずっと元気に紙芝居。
ひとつ超えた大きな壁。
その向こうに広がる世界。

紙芝居で向き合える場所、京都国際マンガミュージアム紙芝居常設小屋があることありがたく思う日々。
口演終え、もらう拍手と笑顔に、未だ慣れず、だけど、この星で生きてること少し胸張れる。イビツな僕が人と人との輪に混じりあい笑い合える。
これを独り占め、一座のものにするのはもったいない。
誰にでも持ってる子どもごころと流行りに埋もれず生きる自分だけの物語。
子どもに限らず、大人にもきっと絶対持っている。
午前と午後の口演の合間、最終口演後に特別口演。『一日紙芝居屋』そんな時間を設けたい。
京都国際マンガミュージアム、紙芝居には、子どもごころ持った人達が海外からも大勢やって来る。
マンガの原点の一つ、紙芝居。
設立当初から開店紙芝居常設小屋。何度も見た紙芝居なら、今度はあなたが紙芝居。
そんな時間を作っていきたい。
さぁ、子どもごころよっといで。
=だんまる=