牧野圭一先生追悼コーナー設置のお知らせ
牧野圭一先生、おつかれさまでした
2022年8月14日、マンガ家の牧野圭一さんが84歳で永眠されました。
牧野さんは、アニメーター、広告マンなどのサラリーマン生活を経て、1966年、政治諷刺マンガ家の巨匠・近藤日出造氏に師事、本格的にマンガ家の道に入られます。1976年からは、師匠の後を継ぐ形で『読売新聞』に政治一コママンガを89年まで担当、名実ともに政治諷刺マンガ、一コママンガの第一人者となります。
マンガに関する多くの組織や施設に関わり、この文化を支えるための土台作りに奔走すると同時に、様々な領域に「マンガ」という文化を持ち込み、刺激的な化学反応を起こしてきた天才的プロデューサーでもありました。そうした土台でもあり化学実験場でもある、ここ京都国際マンガミュージアムは、牧野さんが構想段階から関わられ、今もそのイズムが尊重されているという意味で、最大の牧野作品のひとつと言えるかもしれません。
当館では、そんな牧野先生に敬意を表し、膨大なお仕事のほんの一端と、6人の関係者に寄稿いただいた追悼文を紹介する追悼コーナーを2階メインギャラリーの前に設置しました。ご来館者のみなさまにも牧野先生のお仕事柄の一端を知ってもらえる機会になることを願っております。
牧野先生、おつかれさまでした。そして、本当にありがとうございました。ゆっくりお休みください。