本日開館

高橋真琴先生、ありがとうございました。

2024年11月16日、マンガ家でイラストレーターの高橋真琴先生が、永眠されました。

真琴先生には、京都精華大学国際マンガ研究センターの原画’(ダッシュ)プロジェクトにご参加いただいたことからはじまり、京都国際マンガミュージアムが開館した2006年以降、様々な展覧会・イベントにて多大なご協力をいただきました。

2007年の「高橋真琴工房展」では、先生の作画工程を来館者が近くで見られるイベントを行い、美しい少女画に命が吹き込まれる瞬間を皆で固唾をのんで見守りました。その折に描いていただいたカフェの壁のサインは、もはやサインの域を越えた筆致で、見る人を驚かせる、当館のお宝のひとつとなっています。

また、2011年には、「Kyoto MaGiC(Kyoto Manga Girls Collection)」にて、真琴先生のウエディングドレスの画を再現し、ファッションショーを行いましたが、その際も快くご協力いただき、完成したドレスの出来栄えに喜んでいただきました。

挙げていけばきりがないほど、さまざまな場面で真琴先生にはお世話になりました。それらすべての思い出に、誰に対しても優しく気さくに笑いかける先生のお姿があります。また、常にファンを大事に思い、美しい少女画を追求するために描き続けた先生の真摯な眼差しも・・・。

真琴先生が描いた作品は、少女マンガのみならず、あらゆるジャンルに多大な影響を与えました。その功績を私達は原画’(ダッシュ)やマンガ本を通し、今後も世の中に伝えていきます。

この度の訃報に接し、ご冥福を祈念するとともに、素晴らしい作品を残してくださった先生に、改めてお礼の言葉を捧げたいと思います。

高橋真琴先生、本当にありがとうございました


2024年12月
京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム