本日開館

第11回「大マンガラクタ館」

こどものぜいたく、別冊付録だーい!

2023年8月12日(土)~

会場

2階 館長室前

休館日

毎週水曜日
詳細開館カレンダーはこちら

チケット事前購入

※当日、エントランスの券売機にて当日券のご購入も可能です。
※入館チケットの購入方法は、当日ご入館時に券売機でお求めいただくか、オンラインでの事前購入になります。

内容

京都国際マンガミュージアムでは、「世の中に忘れられたマンガの先祖たちを掘りおこし、現代マンガのルーツをさぐる」ということを目的に、荒俣館長が企画し、プロデュースする小展示シリーズ「大マンガラクタ館」を展開しています。「マンガラクタ」というのは、マンガを含め、「だれかに発見されないかぎり、ずっとゴミくず同然に埋もれてしまう」ガラクタこそを面白がる、という価値観を示した、館長による造語です。

(荒俣宏館長による展示のあいさつ文より)
今から60年以上も昔、日本はまだ貧しかった。紙芝居なんかがこどもの楽しみだった。テレビも、近所に数件しかないテレビ持ちのお宅に押しかけていって、プロレスなんかを見せてもらった。
そんな時代でも、こどもがぜいたく盛りだくさんの大満足を味わえるチャンスがあった。たくさんの別冊付録があいだにはさまって、豪華なハンバーガーみたいに膨れてはみだしそうな月刊こども雑誌を、書店で抱きかかえるときだった。とくにお正月号は30大付録がついたこともあって、マンガの別冊が10冊以上もはさんであったことがある。
ばんざーい、ばんざーい、アトムも鉄人も、たっぷり読めるぞ。スカスカだった本箱もいきなりいっぱいになるんだ。こんな幸せ、感じたことがない!
もちろん、こんな大サービスができたのは、大人に事情があったからだ。昭和30~40年代に日本の経済がやっと回復して、こどももお小遣いがもらえるようになると、月刊のこども向けマンガ雑誌がたくさん創刊された。
すると競争がはじまって、たくさんのおまけや付録をドンドンつける「サービス大合戦」になった。こどもはよろこんだけれど、こういう競争はこどもにもよくないというので、禁止されることになった。これに代わって、月刊だったこども雑誌は、大人と同じように週刊になった。駅でも売られるようになったんだ。
付録をつけて売ることは今ちょっと復活しているけれど、昭和の別冊付録みたいに「大盛り」感を味わえない。
今はまぼろしになった昭和の別冊マンガを、もういちど、大盛りで見せたいんだ。

京都国際マンガミュージアム/大マンガラクタ館 館長 荒俣宏

主催 京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター
※新型コロナウィルス感染拡大による入場制限や臨時休館等含め、スケジュール・内容については変更の可能性があります。
予めご了承ください。