内容
京都国際マンガミュージアムでは、「世の中に忘れられたマンガの先祖たちを掘りおこし、現代マンガのルーツをさぐる」ということを目的に、荒俣館長が企画し、プロデュースする 小展示シリーズ「大マンガラクタ館」を展開しています。「マンガラクタ」というのは、マンガを含め、「だれかに発見されないかぎり、ずっとゴミくず同然に埋もれてしまう」ガラクタこそを面白がる、という価値観を示した、館長による造語です。
荒俣宏館長による展示のあいさつ文より
では、質問しますよ、みなさん。
100年後の日本はどうなっているか、予測してください。
・・・きっと、難しい質問でしょう。先が見えない時代ですからね。しかし、昔の日本人は答えをスラスラと出せた――「人類は火星に旅行できている」、「日本人は78憶にふえている」、「女性が総理大臣や大学総長になっている」などなど、と。
しかも、こんな夢みたいなことも、人々は信じることができたのです。だから、その未来が来るのを待ちきれない新聞や小説は、とくにマンガの自由な想像力に助けを借りて、現代人もびっくりするような未来世界を”発明“することに、熱中できた。これは大正9年に日本の雑誌がやった「100年後の日本」特集での予測ですけれど、そのころ、未来とは、「文明の大進歩」が科学によって実現するものと、思われたのです。
そこで今回の「大マンガラクタ館」は、ズバリ! わたしたちが未来をとり戻すために用意した、過去のマンガによる「未来」大特集です!インターネット? ドローン? ヒト型ロボット?、長寿剤に3Dプリンター? 21世紀の新発明は、とっくに予測できちゃってるんです、100年も前に。21世紀を先取りしたマンガ家さんたちに、もう拍手するしかないですよ。
じつは、日本では明治14(1881)年に、庶民も政治に参加する議会の開設が国民に約束され、未来のはじまりになったのです。でも、さぁたいへん、庶民も文化と教養を身につけ、政治に参加しなければいけなくなった。そこで新聞雑誌が、科学のつくる未来の暮らしを予習できる記事をたくさん載せはじめたのです。
そこで見てほしい、未来の夢を満載した未来図を。こうなればいい、じゃなくて――こうなるにちがいない、という自信に満ちた絵を。本館秘蔵の未来予測マンガが、希望と夢を思いださせてくれるように!
京都国際マンガミュージアム/大マンガラクタ館 館長 荒俣宏
主催 京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター
※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。