休館日

ナイトミュージアムイベント

おとな妖怪教室・芸能と妖怪 ~江戸のコスプレ文化

※諸事情により開催を中止します。
2024年11月16日(土)
16:00~18:00

京都国際マンガミュージアムでは毎年夏に「こども妖怪教室」と題して、館長から妖怪にまつわる話や、妖怪の作画を一緒に体験できるイベントを開催しています。今回は趣向を変え、秋の夜長をおとなが楽しむイベント「おとな妖怪教室」を下記の通り、3部構成で開催します。
第1部では、荒俣宏館長と京都精華大学名誉教授の堤邦彦氏によるトークショー、第2部では、怪談朗読団体「百物語の館」による怪談朗読、第3部では、江戸時代の仮装行列「蝶々踊り」を演者と一緒に体験します。皆さん、奮ってご参加ください。

会場

京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール

参加対象

高校生以上。
妖怪の扮装をして参加してくださる方。

※扮装はお面や髪飾り程度の、簡単なものでも結構です。
※大掛かりな扮装も受け入れますが、薄暗い階段などでも歩けるように安全上を考慮した動きやすい格好でお願いします。
※第1部と第2部の終了後に数分間の休憩時間を設けますが、17:50の第3部開始までにはお戻り下さい。

定員

100名(先着順)

参加方法

事前申込制 
必要事項(氏名、連絡先)を入力のうえ、以下よりお申込みください。

※申込受付は、当日の16:00まで。
※定員になり次第締切
※参加費のお支払い方法はクレジットカード決済(VISA、MASTER、JCB)のみです。
※クレジットカード利用明細には「ST*体験・施設等利用料ウラカタ」と表記されます。
※申込み後のキャンセルはできませんのでご了承ください。

「蝶々踊り図巻」小澤華岳筆 天保10年(1839)所蔵:大阪歴史博物館

内容

古来よりさまざまな形で私たちの暮らしや文化に根付いている存在である妖怪ですが、今日、妖怪について研究がされている文献においては、民俗学からの視点で書かれているものが大半を占めています。柳田國男たち民俗学者が築いた民間伝承からなる怪異に関する調査では、古く日本に息づくアニミズムから発祥した畏怖や畏敬の歴史を感じとることができます。

しかし今回の本イベントでは、民俗学とは異なる視点で怪異・妖怪について議論を交わしたいと思います。テーマは「芸能」です。室町時代に成立した能、狂言、歌舞伎へと連なる芸能の世界。そこには禍々しい妖怪や恨みに満ちた怨霊、復讐に燃える妖術師たちが演目の中や浮世絵に登場し、江戸時代は妖怪で溢れかえっていました。そこには今日のハロウィンにも似た、コスプレ文化のような儀式も存在していたといいます。本テーマをもとに、以下のイベントをお届けします。

<第1部>16:00~17:00 トークショー「なぜ人は化けるのか?」

出演

荒俣宏(京都国際マンガミュージアム館長)
堤邦彦(京都精華大学名誉教授)
<司会>應矢泰紀(京都国際マンガミュージアム学芸室員)

内容

現代でも、能・狂言・歌舞伎をルーツに、現代の怪異をテーマにした様々なマンガやアニメ、映画などが作られており、登壇者の2人には、これらの魅力について語っていただきます。
江戸時代には、このような芸能の影響を受け、現代のコスプレ文化を先取りした儀式が行われていました。自分とは全く異なる別人に化ける「節分おばけ」や、野菜や生き物の仮装を行い収穫を祝う豊年踊りでは、「蝶々踊り」などがあったといいます。
また、ビデオ映像をもとに「蝶々踊り」の踊り方についても紹介します。

<第2部>17:15~17:40 怪談朗読「百物語」

出演

高杉詩香、亀山笑子(怪談朗読団体「百物語の館」)

演目

「宇治の橋姫」
「湖をわたる女」

内容

江戸時代、裏切られた恨みから、女は鬼女となって人を襲う・・・ そのような人の恨みつらみを描いた歌舞伎の演目が大ヒットしたそうです。また、世間でも怪談は大流行し、怪異好きが集まって夜な夜な怖い話をして肝を冷やしていたそうです。 第2部では、怪談朗読団体「百物語の館」による朗読を行い、当時の百物語の形式を再現し、人々がどのような物語をどのように聞いていたのかを体験していただきます。

<第3部>17:50~18:00 体験!「蝶々踊り」

内容

出演者と参加者が一緒に「蝶々踊り」をしながら館内を行列し軽く歩いていただきます。館内のところどころには妖怪の姿も?

荒俣宏(あらまた・ひろし)プロフィール

作家。1947年東京生まれ。慶応大学卒業後、10年間のサラリーマン生活ののち独立。
百科事典の編集助手をしながら書いた小説『帝都物語』がベストセラーになり日本SF大賞受賞。『世界大博物図鑑』で、サントリー学芸賞受賞。神秘学、博物学、風水等多分野にわたり精力的に執筆活動を続け、その著書、訳書は350冊あまり。
妖怪研究家としても有名である。子どもの頃は貸本マンガに夢中になり、マンガ家を目指し漫画賞に応募したこともある。
近著に『日本まんが1巻~3巻』(東海大学出版)など。2017年4月より京都国際マンガミュージアム館長。

堤邦彦(つつみ・くにひこ)プロフィール

京都精華大学名誉教授。
1953年東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修了、文学博士。江戸時代の怪談研究を中心に仏教、民俗と怪異の関わりを追い求める。著書に『江戸の怪異譚』、『女人蛇体〜偏愛の江戸怪談史』、『江戸の高僧伝説』、『現代語で読む江戸怪談傑作選』、『京都怪談巡礼』、『日本幽霊画紀行』など。
大学教員のかたわら、2015年より怪談朗読団体「百物語の館」の元締めとして各地の神社仏閣において古典怪談を読む会を主宰し、怪談文化の普及を目指す。京都の異界名所を歩く動画「怪談目線」をYouTubeにて配信・公開中。

主催:京都国際マンガミュージアム/協力:荒魂、怪談朗読団体「百物語の館」

※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。