イラスト:Tony Concrete(出展作家)
ヨーロッパ(フランス、ベルギー、スペイン、イタリア、ドイツ)においては、約40年にわたるマンガ受容の歴史があります。日本から渡ったマンガが翻訳され、読まれ、ときに批判もされながら受け入れられる中で、日本とは異なる独自の見方や楽しみ方も育まれました。本展では、その受容の過程で生まれた特徴を尊重する意味を込めて、ヨーロッパの人々から見た日本スタイルのストーリーマンガを"Manga"と表記し、その歴史に注目します。Mangaの特徴や人気が生み出した文化的な広がりなどを通して、40年にわたる変遷をご覧いただけるほか、Mangaと育ったヨーロッパの子どもたちが成長し、Manga家として作り出している作品も併せて展示します。
グローバル文化として花開くMangaの過去・現在・未来をともに考える機会となれば幸いです。
なお、本展覧会は「京都国際マンガ・アニメフェア2026(通称:京まふ)」の関連企画です。
開催日時
2026年9月17日(木)~2027年1月19日(火)
会場
京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2・3
料金
※当日、エントランスの券売機にて当日券のご購入も可能です。
※入館チケットの購入方法は、当日ご入館時に券売機でお求めいただくか、オンラインでの事前購入になります。
時間
午前10時~午後5時(最終入館は午後4時30分)
※9月19・20日(土・日)は、「京都国際マンガ・アニメフェア2026」開催につき午前10時~午後7時(最終入館は午後6時30分)
休館日
毎週水曜(9月23日、11月25日を除く)、9月24日(木)、10月11日(土)、12日(日)、29日(木)、11月24日(火)、年末年始(2026年12月26日~2027年1月6日)
展示構成/展示物
(1)ヨーロッパにおけるManga受容の歴史
一部のコアなファンの文化として始まり、ヨーロッパにおいても一般的な文化になりつつあるManga。1980年代末ごろから最近までの本格的な受容の歴史にアニメブーム、ファンコミュニティ、メディア、翻訳、教育などのキーワードを通じて注目します。
(2)Manga家になって帰ってきた元・子どもたち
子どものころからMangaに触れながら育ったヨーロッパのファンの中には、クリエーターの道を選んだ人もいます。2000年ごろから少しずつ登場したヨーロッパ出身Manga家による作品からは、日本の作品と近い形式を取りながらも、多様なテーマや独自の視点が光るものが多くみられます。約30名のヨーロッパ出身Manga家の作品から、その特徴や魅力を探ります。
(3)Manga読書コーナー
ヨーロッパ出身のManga家の作品が自由にご覧いただけます。
■上記の構成に合わせ、約30名の作家によるManga作品の複製原画(デジタルプリント)約100点、同人誌、インタビュー動画、雑誌、単行本などを展示
- Christina Plaka「Yonen Buzz」「Kimihe」
- Diane Truc/ Rutile「Colossale」
- Guillaume Singelin/ Mathieu Bablet「Shin Zero」
- Hagane/Izu「Kraken Mare」
- 藤本正二/Juan Albarran「マタギガンナー」
- 鶴淵けんじ/Konata「メアへイム」
- Mogiko「Black Letter」
- Sozan Coskun「Kiela und das letzte Geleit」
- Tony Concrete「Majo no Michi」
- Yoann Vornière「Silence」ほか
関連イベント
●Manga家・Mogikoトークイベント
イタリアで2024年から刊行され、2025年からは日本でも翻訳出版されている作品「Black Letter」。本イベントでは、「Black Letter」の作者・Mogikoさんとイタリアの担当編集者をお招きし、ファンコミュニティ、同人誌、作品制作環境など、イタリアにおけるManga文化の現状やご自身の作品について語っていただきます。イベントの後半には、サイン会(定員:50名)も開催されます。
日時
2026年11月22日(日)午後1時~午後3時30分
会場
京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー6
出演者
Mogiko(Manga家)
定員
50名
使用言語
日本語・イタリア語 ※日本語⇔イタリア語の逐次通訳が入ります
参加方法
共催
イタリア文化会館
●ライブドローイング「描かれるマンガの未来」
展覧会の出展作家4名が一緒に作品を描くライブパフォーマンス。マンガが国境を越えて共有され、形作られている文化であることを体感してください。
日時
2026年11月25日(水)午後1時~午後4時00分
会場
京都国際マンガミュージアム 1階 ワークショップコーナー
出演
Yoann Vornière(Manga家/フランス)
Konata(Manga家/スペイン)
Mogiko(Manga家/イタリア)
Sozan Coskun(Manga家/ドイツ)、ほか
定員
なし(途中参加・退室可)
参加方法
ワークショップコーナーで開催時間中随時観覧
●シンポジウム「Mangaを形づくるもの」
内容
第1部:「Mangaを形づくるもの: ヨーロッパにおけるManga制作」 日本とヨーロッパを拠点に活動しているManga家と編集者が議論を行います。世界の多様なコミックの中で「日本スタイル」のMangaを形づくる要素について、視覚表現・ストーリー・テーマ・メディアなど多角的な視点から検討・考察します。
第2部:「Mangaを形づくるもの: 日本とヨーロッパをつなぐ制作の現場」 日本で「メアへイム」を連載中のスペイン出身Manga家・Konataさんと講談社の編集者・千葉絢音さんが、その制作・出版の裏側について語ります。母語も、制作環境も、居住国も、時間帯も異なる中で進むプロセスから、Mangaの新たな可能性を考えます。
日時
2026年11月28日(土)午後12時30分~午後4時
(第1部:午後12時30分~午後2時30分、第2部:午後2時45分~午後4時)
会場
京都国際マンガミュージアム1階 多目的映像ホール
出演
第1部
Yoann Vornière(Manga家/フランス)
Sozan Coskun(Manga家/ドイツ)、ほか
第2部
Konata(Manga家/スペイン)
千葉絢音(編集者/日本)
定員
200名
使用言語
日本語・英語(第1部)、日本語・スペイン語(第2部) ※日本語⇔各言語の逐次通訳が入ります。
参考
「京都国際マンガ・アニメフェア」について
マンガ・アニメ・ゲーム等のコンテンツを活かした新産業の創出・成長、クリエイティブ人材の創出・育成・定着、世界的な文化都市としてのブランド力向上、京都に愛着を持つ関係人口の創出・拡大などを目的として、毎年9月に開催される西日本最大級のマンガ・アニメ・ゲームの総合見本市。今年で15回目を迎える。 メイン会場で開催されるイベント内容や第2会場である京都国際マンガミュージアムとの共通チケット情報などの詳細については、公式サイト(https://kyomaf.kyoto/) をご確認ください。
Yoann Vornière「Silence」
© Yoann Vornière – KANA (Dargaud-Lombard s.a)
Sozan Coskun「Kiela - und das letzte Geleit」
© Sozan Coskun/ Altraverse GmbH
鶴淵けんじ/Konata「メアヘイム」
© Kenji Tsurubuchi・Konata/KODANSHA