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会場2階 ギャラリー6
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定員20名
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料金
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参加方法事前申し込み不要、先着順
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主催京都精華大学
京都精華大学国際マンガ研究センター -
共催国際日本文化研究センター
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協力京都国際マンガミュージアム
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登壇者Erwin Dejasse(アーウィン・デジャス)
第二次世界大戦ののち、ほとんどの資本主義諸国において若いマンガ家たちの世代は皆、コミックスとアニメーション映画を含むアメリカの視覚文化によってかたちづくられていった。
ベルギーではモリス、フランカン、そしてペヨが、またその一方で日本では、手塚治虫がこのような文化を継承し、さらに自分たちのローカルな伝統と結びつけた。
彼らが活動を始めた初期の段階では、歴史的な状況によりすぐアニメーションを制作することはできなかったため、彼らはコミック/マンガの制作に専念することになった。
しかし、ウォルト・ディズニーやフライシャー兄弟の映画の影響は強く残っていた。多くの点で、彼らのアプローチは動画の洗練された表現を静止画へ導入することだった。
この講演では、この世界的に知られる作家たちのキャリアを通して、アメリカやアジア、ヨーロッパにおける文化的交流に注目し、コミック/マンガとアニメーションの複合的で、ときとして対立的でもある関係について語りたい。
本イベントでは、英→日の逐次通訳が行われる予定です。
登壇者プロフィール:アーウィン・デジャス(Erwin Dejasse)
美術史家、FNRS(ベルギー国立科学研究基金)の博士研究員。
2019年11月1日から30日まで国際日本文化研究センターの外来研究員。
『Morris, Franquin, Peyo et le dessin animé (モリス、フランカン、ペヨ、そしてアニメーション)』(2005年)など、広い範囲でコミック関連の著書を残している。
2008年には、ACME(リエージュ大学コミック研究グループ)を共同設立し、フランスのアングレーム・コミック・ミュージアムのジャーナル「第9の芸術」の編集委員も努めている。
「コミック史」、「コミック記号学」、「インターメディアリティ」などを教えるかたわら、アングレーム国際コミックフェスティバルやブリュッセルのArt & Marges ミュージアムで開催された「Knock Outsider Komiks」展を企画するなど、キューレーターとしても活躍している。
現在の研究テーマはArt Brut(アール・ブリュット)。
※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。