近年、全国の美術館やデパートなどで、マンガをテーマにした展覧会が数多く開催されています。
京都国際マンガミュージアムではこの度、こうした「マンガ展」の意義をあらためて考えてみることを目的とした展覧会を開催いたします。
視覚障害者や外国人など、様々な立場の人たちを展覧会来場者に想定した展示空間を演出することで、同じマンガ作品でも様々な観方や楽しみ方があることを知っていただけたらと思います。
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休館日毎週水曜日、12/28~1/4
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会場2階 ギャラリー4
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料金
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主催京都国際マンガミュージアム
京都精華大学国際マンガ研究センター
マンガミュージアム研究会
※本研究はJSPS科研費15K03898の助成を受けたものです
マンガをミュージアムの展示として見る意味や楽しみとはなんなのでしょうか。わざわざミュージアムに行って、マンガ展を「見て」よかったと思える展覧会とは?
この展覧会では、具体的な3つのマンガジャンル――「学習マンガ」「萌え美少女イラスト」「諷刺マンガ」を取り上げ、それぞれに、立場の異なる3人の展覧会来場者を想定したコーナーを展開しています。まずは、3つの各マンガジャンルを「正しく読む」場合のオーソドックスな解説コーナーを配置しました。加えて、それぞれのマンガジャンルに2つずつ、「視覚障害者」「外国人」「コスプレーヤー」など、あえて特定の立場の人をターゲットとしたマンガの「楽しみ方」を提案する展示を配置しています。
【会場構成=9つのコーナー】
<学習マンガ> ◆藤木輝美「学研まんが ひみつシリーズ からだのひみつ」
A)学習マンガ/を「正しく」読む
B)学習マンガ/をキャラで楽しむ
C)学習マンガ/を触覚で読む
<萌え美少女イラスト> ◆皇宇(ZECO)「陽炎少女丹陽」
A)萌え美少女イラスト/を「正しく」読む
B)萌え美少女イラスト/で町おこし
C)萌え美少女イラスト/もアート
<諷刺マンガ> ◆「中立問題」
A)諷刺マンガ/を「正しく」読む
B)諷刺マンガ/を外国からみる
C)諷刺マンガ/でコスプレ?! ※コスプレが体験できるコーナー
※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。