本日開館

谷口ジロー「光年の森」© PAPIER

描くひと 谷口ジロー展

2022年6月2日(木)~8月29日(月)
休館日 毎週火・水曜日
※ただし、7月14日(木)~8月29日(月)は無休
イベント情報を更新しました。(7月15日)

京都国際マンガミュージアムでは、近年、その評価がますます高くなっているマンガ家・谷口ジローの作品原画約300点をご紹介する展覧会を以下の通り開催します。
緻密な作画と構成で、重厚な物語を、時に抒情的に、時にユーモラスに紡ぎ上げ、読者に深い感銘を残すマンガ家・谷口ジロー。その傑出した技量と作家性は世界で高く評価され、特にフランスなどヨーロッパに熱烈なファンが多いことが知られています。
原画でつぶさに鑑賞することで、美しい画面の一つ一つが、ペンによる細密な描き込みやスクリーントーンの重ね貼りと削り込み、自然の色彩に根ざした鮮やかで優しい色使いなどで成り立った、一人の作家の魂の軌跡であることが実感いただけることと思います。
また、原画で鑑賞してこそ発見の多い谷口作品を御覧いただくに当たって、「スクリーントーンは「貼るだけ」じゃない!」「この「切り貼り」は何のため?」「なぜか裏側にも絵が?」など10のポイントに絞った〈マンガ原画の観方〉を、実際の谷口作品を事例に解説したコーナーを御用意します。(同コーナーは、横手市増田まんが美術館などで開催され好評を博した「ゲンガノミカタ」展の「谷口ジロー」バージョンです。)

会場

京都国際マンガミュージアム2階
ギャラリー1、2、3

事前購入

※当日、エントランスの券売機にて当日券のご購入も可能です。
※入館チケットの購入方法は、当日ご入館時に券売機でお求めいただくか、オンラインでの事前購入になります。

谷口ジロー「事件屋稼業 」 &copy PAPIER

谷口ジロー「犬を飼う 」 &copy PAPIER

谷口ジロー「光年の森」 &copy PAPIER

谷口ジロー「『坊っちゃん』の時代」&copy PAPIER

谷口ジロー「ふらり。」 &copy PAPIER

谷口ジロー「ブランカ 」 &copy PAPIER

谷口ジロー「孤独のグルメ」&copy PAPIER

谷口ジロー(たにぐち・じろー)

1947年生まれ。鳥取県鳥取市出身。高校卒業後、京都の衣料品会社に勤務しつつ、本格的にマンガ制作を開始。石川球太のアシスタントを経て、1971年「嗄れた部屋」を『ヤングコミック』に掲載し、プロデビュー。
関川夏央との共作による「事件屋稼業」(79~80/82~94)がヒット。関川との共作「『坊っちゃん』の時代(87~96) は、第22回日本漫画家協会賞優秀賞(93)、第2回手塚治虫文化賞マンガ大 賞(98)などを受賞。
1994年、久住昌之・原作による「孤独のグルメ」連載開始。同作はテレビドラマ化もし、大ヒットする。
同年連載開始の「父の暦」がフランスの第28回アングレーム国際漫画祭で受賞(01)したことを皮切りに、それまでも評価の高かった海外で次々と受賞。その後、「mon année」(ジャン=ダヴィッド・モルヴァン・原作、(09)や「千年の翼、百年の夢」(ルーヴル美術館からの依頼、14)など,海外に仕事の場を広げる。
その他、「歩くひと」(90~91)、「遥かな町へ」(98)、「神々の山嶺」(夢枕獏・原作、00~03)など代表作多数。
2017年、逝去。



関連イベント


Ⅰ トークショー&サイン会「久住昌之、谷口ジローを語る」

「孤独のグルメ」「散歩もの」の原作者として、谷口ジロー氏と共作を行ったマンガ家、エッセイストの久住昌之氏を迎え、創作の裏側を語ってもらうと同時に、谷口作品と思わぬマッチングが成立した久住ワールドの魅力についてもお聞きします。トークショーの終わりには、ミュージシャンでもある久住氏の演奏をお楽しみいただきます。
トークショー後には、サイン会も実施します

久住昌之(くすみ・まさゆき)
マンガ家、エッセイスト、ミュージシャン。1958年東京都出身。81年、泉晴紀とのコンビ「泉昌之」名義の短編「夜行」で『月刊ガロ』にてデビュー。原作を担当した谷口ジローとの共作として、「孤独のグルメ」「散歩もの」がある。その他のマンガ作品として、実弟・久住卓也とのコンビ「Q.B.B.」名義の「中学生日記 一生で一番ダサイ季節」「古本屋台」、泉昌之名義の「かっこいいスキヤキ」「ダンドリくん」、「花のズボラ飯」(水沢悦子・作画)、「漫画版 野武士のグルメ」(土山しげる・作画)など多数。

日時

2022年8月6日(土)
トークショー:午後1時30分~3時
サイン会:午後3時15分~4時15分

会場

京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール

事前購入

※当日、エントランスの券売機にて当日券のご購入も可能です。
※入館チケットの購入方法は、当日ご入館時に券売機でお求めいただくか、オンラインでの事前購入になります。

出演者

久住昌之(マンガ家、エッセイスト、ミュージシャン)
原正人(聞き役/バンド・デシネ翻訳家)

定員

トークショー:150名
サイン会:100名

参加方法

トークショー:事前申込不要
※当日午前10時30分より、ミュージアム館内にて、先着順に整理券を配布。

サイン会:事前申込不要
※当日午前10時30分より、マンガミュージアムのショップにて対象商品を購入した方に先着順に整理券を配布。
対象商品はこちら


Ⅱ オンライントークショー「広木陽一郎×上杉忠弘 背景から読む谷口ジロー」

谷口ジロー作品の超絶的な作画が、凄腕のアシスタントによっても支えられていたことはよく知られています。このトークショーでは、そうした作画アシスタントとして、長年にわたり谷口作品の背景や料理などを描いてきた、広木陽一郎氏と上杉忠弘氏をお迎えし、創作の舞台裏についてお話いただきます。



広木陽一郎(ひろき・よういちろう)
マンガ家。1965年東京都出身。83年より谷口ジローの作画アシスタントを務める。不定期で関わった期間も含め、最も長い期間谷口作品を支えた作画アシスタントのひとり。

上杉忠弘(うえすぎ・ただひろ)
イラストレーター。1966年宮崎県出身。89~96年、谷口ジローの作画アシスタントを務める。その後、イラストレーターとして活躍。アニメ映画『コララインとボタン』ではコンセプトアートも担当した。映画『コララインとボタンの魔女』のコンセプトアートでアニー賞受賞。『ベイマックス』『リメンバー・ミー』『あの夏のルカ』『私ときどきレッサーパンダ』などに参加。

日時

2022年8月13日(土)午後2時~4時

会場

オンラインにて開催

料金

無料

出演者

広木陽一郎(マンガ家)
上杉忠弘(イラストレーター)
原正人(聞き役/バンド・デシネ翻訳家)

参加方法

開催日当日、以下の京都国際マンガミュージアムYoutubeチャンネルにてご視聴いただけます。
<開催済み>

イベント動画アーカイブ

イベント開催模様の配信動画を8月29日(月)の展覧会終了日までの期間、アーカイブでご覧いただけるようになりました。(8月16日掲載)
以下の京都国際マンガミュージアムYoutubeチャンネルにてご視聴いただけます。
https://youtu.be/CUvLuLkkyQY

関連情報

本展に合わせて1階吹き抜けの「特集棚えむナビ」では谷口ジロー作品を手にとってお読みいただけるコーナーが登場しています。
展覧会と合わせてお楽しみください。

関連グッズ

本展の関連グッズとしてミュージアムショップで谷口ジロー作品のグッズが販売されます。こちらも合わせてお楽しみください。

カタログ「描くひと 谷口ジローの世界」(米子市美術館での展覧会カタログ 複製原画28枚+編集者の寄稿文) 3,300円 
※写真は一部抜粋

ポストカード 15種 各165円 
※写真は一部抜粋

ポストカード大 5種 各220円 
※写真は一部抜粋

ポストカード 15種 各165円 
※写真は一部抜粋

ポストカード大 5種 各220円 
※写真は一部抜粋

ポストカード大セット1(歩くひと/ふらり。) 374円

ポストカード大セット2(事件屋稼業/光年の森) 374円

ポストカード大セット1(歩くひと/ふらり。) 374円

ポストカード大セット2(事件屋稼業/光年の森) 374円

チケットケース 2種 各616円

マスキングテープ 各462円

チケットケース 2種 各616円

マスキングテープ 各462円

ノート 2種 各440円 
※写真は一部抜粋

ノート 2種 各440円 
※写真は一部抜粋

カタログ「描くひと 谷口ジローの世界」(米子市美術館での展覧会カタログ 複製原画28枚+編集者の寄稿文)やノート、ポストカードなど、総数30点の商品(総額10,659円)の福袋を特別価格の1万円でご購入いただいたお客様先着5名様に、非売品の「事件屋稼業」本展B1ポスターをプレゼントします。なくなり次第終了となります。詳しくは店頭にてご確認ください。<福袋は完売しました>


「事件屋稼業」B1ポスターイメージ
サイズ:728×1030mm

その他、書籍も多数そろえています。
主催 京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター
特別協力 株式会社ふらり、一般財団法人パピエ
企画協力 公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
制作協力 北九州市漫画ミュージアム、横手市増田まんが美術館

※新型コロナウィルス感染拡大による入場制限や臨時休館等含め、
スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。