
谷口ジロー「光年の森」© PAPIER
緻密な作画と構成で、重厚な物語を、時に抒情的に、時にユーモラスに紡ぎ上げ、読者に深い感銘を残すマンガ家・谷口ジロー。その傑出した技量と作家性は世界で高く評価され、特にフランスなどヨーロッパに熱烈なファンが多いことが知られています。
原画でつぶさに鑑賞することで、美しい画面の一つ一つが、ペンによる細密な描き込みやスクリーントーンの重ね貼りと削り込み、自然の色彩に根ざした鮮やかで優しい色使いなどで成り立った、一人の作家の魂の軌跡であることが実感いただけることと思います。
また、原画で鑑賞してこそ発見の多い谷口作品を御覧いただくに当たって、「スクリーントーンは「貼るだけ」じゃない!」「この「切り貼り」は何のため?」「なぜか裏側にも絵が?」など10のポイントに絞った〈マンガ原画の観方〉を、実際の谷口作品を事例に解説したコーナーを御用意します。(同コーナーは、横手市増田まんが美術館などで開催され好評を博した「ゲンガノミカタ」展の「谷口ジロー」バージョンです。)
会場
京都国際マンガミュージアム2階
ギャラリー1、2、3
料金
事前購入

谷口ジロー「事件屋稼業 」 © PAPIER

谷口ジロー「光年の森」 © PAPIER

谷口ジロー「犬を飼う 」 © PAPIER

谷口ジロー「『坊っちゃん』の時代」© PAPIER

谷口ジロー「神々の山嶺」© PAPIER

谷口ジロー「ふらり。」 © PAPIER

谷口ジロー「ブランカ 」 © PAPIER

谷口ジロー「孤独のグルメ」© PAPIER
谷口ジロー(たにぐち・じろー)
1947年生まれ。鳥取県鳥取市出身。高校卒業後、京都の衣料品会社に勤務しつつ、本格的にマンガ制作を開始。石川球太のアシスタントを経て、1971年「嗄れた部屋」を『ヤングコミック』に掲載し、プロデビュー。
関川夏央との共作による「事件屋稼業」(79~80/82~94)がヒット。関川との共作「『坊っちゃん』の時代(87~96) は、第22回日本漫画家協会賞優秀賞(93)、第2回手塚治虫文化賞マンガ大 賞(98)などを受賞。
1994年、久住昌之・原作による「孤独のグルメ」連載開始。同作はテレビドラマ化もし、大ヒットする。
同年連載開始の「父の暦」がフランスの第28回アングレーム国際漫画祭で受賞(01)したことを皮切りに、それまでも評価の高かった海外で次々と受賞。その後、「mon année」(ジャン=ダヴィッド・モルヴァン・原作、(09)や「千年の翼、百年の夢」(ルーヴル美術館からの依頼、14)など,海外に仕事の場を広げる。
その他、「歩くひと」(90~91)、「遥かな町へ」(98)、「神々の山嶺」(夢枕獏・原作、00~03)など代表作多数。
2017年、逝去。

関連情報
本展に合わせて1階吹き抜けの「特集棚えむナビ」では谷口ジロー作品を手にとってお読みいただけるコーナーが登場しています。
展覧会と合わせてお楽しみください。

関連グッズ
本展の関連グッズとしてミュージアムショップで谷口ジロー作品のグッズが販売されます。こちらも合わせてお楽しみください。

カタログ「描くひと 谷口ジローの世界」(米子市美術館での展覧会カタログ 複製原画28枚+編集者の寄稿文) 3,300円
※写真は一部抜粋


ポストカード 15種 各165円
※写真は一部抜粋
ポストカード大 7種 各220円
※写真は一部抜粋

ポストカード 15種 各165円
※写真は一部抜粋

ポストカード大 7種 各220円
※写真は一部抜粋


ポストカード大セット(歩くひと/ふらり。) 374円
チケットケース 2種 各616円

ポストカード大セット(歩くひと/ふらり。) 374円

チケットケース 2種 各616円


マスキングテープ 各462円
ノート 2種 各440円
※写真は一部抜粋

マスキングテープ 各462円

ノート 2種 各440円
※写真は一部抜粋
その他、書籍も多数そろえています。
特別協力 株式会社ふらり、一般財団法人パピエ
企画協力 公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
制作協力 北九州市漫画ミュージアム、横手市増田まんが美術館
※新型コロナウィルス感染拡大による入場制限や臨時休館等含め、スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。