休館日

《紙芝居》3月 実演者スケジュール

。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆紙芝居・3月口演・:*:・゚★,。・:*:・゚☆
1 日(金) らっきょむ
2 日(土) だんまる
3 日(日) らっきょむ
4 日(月) らっきょむ
5 日(火) はるる
7 日(木)らっきょむ
8 日(金) だんまる
9 日(土) だんまる
10 日(日)はるる
11 日(月) らっきょむ
12 日(火) はるる
14 日(木) だんまる
15 日(金) だんまる
16 日(土) はるる     
17 日(日) らっきょむ
18 日(月) だんまる
19 日(火) はるる
20 日(水・祝) らっきょむ
22 日(金) だんまる
23 日(土) はるる     
24 日(日)だんまる
25 日(月) だんまる → らっきょむ 休演
26 日(火) らっきょむ だんまる
28 日(木) はるる 
29 日(金) ちっち
30 日(土) ちっち
31 日(日)ちっち
紙芝居を日々していると感じる人生のままならさ。
同じ物語も人によって受け取り方が違ったり、マンガミュージアムの客層の読めないままならなさもあるけれど、ままならないのは僕ら紙芝居屋に限った話ではない。

クイズに当たらなかったり、カタヌキに失敗して景品もらえずクズってしまう子ども心のままならなさ。
心の中で巻き起こる、自分のプライドと現実の取っ組み合い。
ここで泣いたらみっともない、でも慰められたら余計に涙が止まらない。

勿論みんな笑顔ハッピーで終わるに越した事ないんだけれど、そればかりでないのが人生。
僕たちはそれぞれ違った人間で、違った体と違った頭と違った心を持つデコボコな存在同士。
どんな現実が降りかかるか分からない。
どんな言葉が乱反射して自分に突き刺さるかも分からない。
分からないまま今を生きている。

でも、そんなままならない存在同士だからこそ人間が面白い。紙芝居が面白い。
僕の予想もしなかった言葉がお客さんから帰って来る。
どっと笑いが起こる。泣いていた子が笑い出す。
おはなしよりも面白い空間が生まれ、その中でまたおはなしが輝きを増す。

師匠は「泣いて何とかなるのは子どものうち」とか何とか言って、本気で泣いて悔しがる子にオマケのカタヌキをあげてた。
ままならない人生の中で、ママでもパパでもない紙芝居のおっちゃんからもらうひとかけらの優しさ。勿論誰にでもそんな事はしない。一対一の人と人の付き合いの中で生まれた瞬間なのだから。
そして、そんな師匠の真似っこを僕もたまにする。

卒業式の3月。
たくさんのここで一旦一区切りがある季節。でも人生はこれからも続いて、みんなままならない自分を引きずっていく。
それでいい。そんな人もそうじゃない人も大歓迎。
元々小学校のマンガミュージアムから卒業出来ない僕らはこれからもここにいるので、皆さんもどうぞ紙芝居小屋に留年しに来て下さい。
=らっきょむ=