8月15日、「ちびまる子ちゃん」「コジコジ」などで知られるマンガ家のさくらももこさんが永眠されました。さくら先生には、2016年~2017年に開催した「LOVE❤りぼん❤FUROKU 250万乙女集合!りぼんのふろく展」で貴重な原画をご出展いただくなど、多大なご協力をいただきました。そうしたご協力のおかげもあり、本展は盛況のうち終幕。このたび、好評の声を受け、一部を再度お蔵出しするミニふろく展を準備しておりました。その最中の訃報となり、驚きと受け止めきれない気持ちでいっぱいです。
ここで展示しているのは、さくら先生が『りぼん』で連載していた「ちびまる子ちゃん」のふろくです。マンガだけでなく、イラストレーター・デザイナーとしても才能豊かな作家であったことがおわかりいただけるかと思います。こうしたふろくを目当てに『りぼん』を買った読者も多かったことでしょう。
「まるちゃん、たのしい作品とかわいいふろくをありがとう。」
ご冥福をお祈りいたします。
なおマンガミュージアムでは、さくら先生を偲んで、バラエティに富んだ作品とふろくをご覧いただける展示コーナーを作りました。傑作の数々をあらためて知っていただけたらと思います。
京都国際マンガミュージアム
文:倉持佳代子(研究員)
【さくらももこ先生プロフィール】
1965年、静岡県出身。1984年に『りぼん』でデビュー。1986年に「ちびまる子ちゃん」の連載を開始し、テレビアニメ化もされ大ヒットし、国民的人気作品に。そのほか「神のちから」「COJI-COJI」、編集長として創刊した雑誌『富士山』、エッセイストとして「もものかんずめ」を手がけるなど、幅広い才能で活躍した。