本日開館

《紙芝居》10月 実演者スケジュール

。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆紙芝居・10月口演・:*:・゚★,。・:*:・゚☆
1日 (土) だんまる
2日 (日) だんまる 15:00~はるる
8日 (土) らっきょむ 15:00~はるる
9日 (日) らっきょむ 
10日 (月) はるる (12:00~と15:00~の2回口演)
15日 (土) だんまる 15:00~はるる
16日 (日) はるる (12:00~と15:00~の2回口演)
22日 (土) だんまる
23日 (日) だんまる 15:00~はるる
29日 (土) らっきょむ
30日 (日) らっきょむ
トランプもUNOも、おそらく多くの人が大人になるまで一度はやった事あるゲーム。
みんな知ってるからみんなで出来る!
…なんて思ってたら地域によって、学校によって、家によってルールが微妙に違っていて、ゲームが始まってからルールを巡って場外乱闘が起こったりする。

人が集まれば大なり小なりそんなもんらしく、
お鍋を囲んでも、唐揚げにレモンかける時も、そして紙芝居も皆それぞれ違うものを背負った人々がそれぞれのルールを胸に秘めて集まってたりする。

だから師匠はいつも最初にルールを話していた。
「クイズに当たらなかった子は我慢して下さい」
俺のルールに乗れ!という王様宣言。

それは僕たちがいつも大切にしている事でもある。みんなで楽しみたいからこそルールが必要で、その独裁者役を紙芝居屋は覚悟を持って引き受けなきゃいけない。
そしてそれをお客さんに楽しんでもらわなきゃいけない。
そうやって紙芝居を続けてきて今日があります。

それでも世界はそんな聞き分けのいいもんばかりではない。
時に子どもはズカズカと約束事を踏み越えてくる。
マンガミュージアムには色んなお客さんが居て、言葉の分からない外国人も体は大人で心は子どもなお兄さんもしょっちゅう来る。みんなルールが違う。
そしてそうやってズカズカとルールを踏み越えて来られた瞬間が、僕ら紙芝居屋が一番試される時であり、一番大変で一番面白い瞬間でもある。

何より赤ちゃんはルールとは違う次元で生きていて、自由に振る舞い自由に泣く。
そんな赤ちゃんを見て「命って本来そんなもんよな」とお客さん同士顔を見合わせ許し合えたならそこは何とも平和な空間になります。
何が起こるか分からない。でもとんでもないミラクルに出会えたりもする。
僕にとって、マンガミュージアムでの紙芝居はいつも楽しく、いつもちょっとこわい。
だからこそやめられない魅力があります。



= ヤッサン一座の紙芝居 らっきょむ=